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糖尿病網膜症スクリーニング用AI(人工知能)システム

AI医療技術・サービスを手がけるEyenuk社(米国カリフォルニア州)は、糖尿病網膜症を自動検出するAIシステム(EyeArt®)の販売許可をFDA(米国食品衛生局)から得たことを発表しました。

EyeArt®はすでにカナダと欧州で販売許可を得ています。

米国では2018年4月にIDx Technologies社(米国アイオワ州)の糖尿病網膜症の自動検出AIシステム(IDx-DR®)が販売許可を得ており、EyeArt®は2機種目となります。

無散瞳眼底カメラで撮影した映像をEyeArt®にアップロードすると、1分弱で糖尿病網膜症の有無や眼科医の診察を要するか否かが判定されます。

眼底カメラ撮影の特別な練習を受けたことのない検査員が撮影した眼底映像の97%をEyeArt®は読影することができ、判定の正解率は96%であるとのことです。

つまり、誰もが眼底カメラの撮影係になれるのです。

厚生労働省「平成28年国民健康・栄養調査」によると、日本における糖尿病患者は約1,000万人、糖尿病網膜症患者は約300万人と推定されています。

糖尿病網膜症の管理には、早期発見・早期治療が重要です。

糖尿病患者は無症状でも少なくとも年に一回は眼底検査を受けることが推奨されているのですが、適切な検診が行われていないのが現状です。

糖尿病患者が網膜症の有無や眼科医による精密検査の必要性を手軽に判定してもらえる環境を整えることで、糖尿病網膜症の早期発見、早期治療、ひいては視機能障害の予防につながるものと期待されます。

EyeArt®もIDx-DR®も糖尿病網膜症の判定は可能ですが、他の疾患判定はできません。

緑内障や黄斑疾患を検出するためのAIシステムが独自に開発されています。

そうなると眼科領域だけでも幾つものAIシステムが必要になってしまいます。

眼科診療にはいろいろな種類の検査を行いますが、多くの検査機器がデジタル化されており、AIとのリンクが容易です。

各種検査機器からの情報を共通のAIシステムにアクセスし、眼科疾患の検出や進行度判定を行う環境の構築が望まれますが、各検査機器の規格の統一など、克服しなければならないハードルがあるように感じます。

新型コロナウイルス感染症は、日常生活を「人は移動せず、情報が動く」という様式に変革させており、AI普及を後押しするかもしれません。

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