飛蚊症や光が見えたら…「網膜剥離」になる前に知っておきたい目のサイン
〜それ、もしかして網膜の“剥がれかけ”かもしれません
「最近、急に目の中に黒い点が飛んでいるように見える」
「チカチカと光が走る感じがある」
「視界の一部がもやっと暗く感じる」
そんな症状を感じたことはありませんか?
それ、もしかしたら「網膜裂孔」という、目の内側の網膜にできた“穴”が原因かもしれません。
そして、放っておくとその穴から網膜が剥がれてしまう、「裂孔原性網膜剥離(れっこうげんせいもうまくはくり)」という失明リスクのある病気につながる可能性もあるのです。
権威ある眼科医学レビュー雑誌Survey of Ophthalmologyの電子版に、こんな内容のドイツの研究チームの論文が掲載されましたのでご紹介します。
網膜剥離ってどんな病気?
目の奥にある「網膜(もうまく)」は、光を感じて脳に伝えるカメラのフィルムのような役割を担っています。
この網膜に穴があくと、目の中の液体(硝子体:しょうしたい)がその下に入り込んでしまい、網膜がベリッと内側から剥がれてしまうのが「網膜剥離」です。
網膜剥離が起きると、視野の一部が欠けたり、急に視力が落ちたりして、放っておくと失明に至ることもあります。
でも実は「予防」できるんです!
ちょっと意外に思われるかもしれませんが、網膜剥離は早い段階で見つけて、適切に処置すれば予防できる病気です。
網膜に小さな「裂孔(れっこう)=穴」ができた時点でそれを見つけ、レーザーでその周りを固めることで、剥離に進行するのを防ぐことができます。
そのために大事なのが、「異変に気づいたら早く眼科に行くこと」なのです。
網膜裂孔のサインとは?
では、網膜に裂孔ができたとき、どんな自覚症状があるのでしょうか?
以下の症状は特に注意が必要です:
・飛蚊症が突然悪化したり、自覚するようになった
・視野の隅にピカっと光を感じる光視症を自覚するようになった
・急に視野のかすみを自覚するようになった
症状が軽いからといって油断は禁物。網膜の中心(黄斑部)まで剥がれてしまうと、治療しても視力が戻らないこともあります。
眼科でできる予防処置
眼科では、散瞳(さんどう:瞳を広げる)検査で網膜のすみずみまで観察し、必要であれば「予防的レーザー治療(光凝固)」を行います。
・裂孔の周囲にレーザーで小さな火傷を作り、網膜とその下の組織を接着させることで、剥がれを防止
・5〜10分ほどの処置で終わることが多く、痛みもほとんどありません
まさに、「早期発見・早期治療」が大原則です。
誰がなりやすい?リスクのある人とは
網膜剥離は「なりやすい人」がいます
・近視が強めの人
・50歳以上の人:加齢で硝子体が変性しやすくなる
・家族に網膜剥離の人がいる
・目を強くぶつけたことがある
・白内障の手術を受けたことがある
このような方は特に、目の異変を感じたら早めの受診をおすすめします。
「迷ったら行く」が正解です
「これは様子を見ていいのかな?」「忙しいし、ちょっと我慢してみよう…」と思っている間に、網膜がどんどん剥がれてしまうことがあります。
網膜裂孔 → 網膜剥離 → 手術…と進む前に、「早めに見つけて、簡単な処置で済ませる」方が、
治療もラク、費用も少ない、視力も守れる という、良いことづくめです。
まとめ:飛蚊症・光が見えたらすぐ眼科へ!
・網膜剥離は放っておくと失明につながる怖い病気
・でも、早く見つけて処置すれば、予防できる!
・黒い点が飛ぶ、光が走る、かすんで見える
そんなときは眼科を受診しましょう
あなたの視力を守る第一歩は、「異変に気づくこと」と「迷わず行動すること」です。