日本人にとても多い緑内障―今年の締めに、　目の健康を考えてみませんか

• 2025.12.27
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• 緑内障

緑内障は、日本人にとって決して珍しい病気ではありません。

40歳以上の日本人では、約20人に1人が緑内障にかかっていると推定されています。高齢になるほど頻度は高く、実際には自分が緑内障であることに気づいていない方も多いと考えられています。

それでも、「目が痛くない」「見えにくさを感じない」という理由で、緑内障を遠い病気のように感じている方も少なくありません。

しかし緑内障は、静かに、気づかれないまま進行する病気です。

だからこそ、正しい知識を持つことがとても大切です。

緑内障と診断されても、すぐに失明するわけではありません

緑内障と聞くと、「いずれ見えなくなるのでは」と不安になる方が多いかもしれません。

ですが、きちんと治療を続けていれば、多くの方が生涯にわたり視力を保つことができます。

緑内障は、目の神経が少しずつ傷んでいく病気です。

早期には自覚症状がほとんどなく、視野が欠けていても脳が補ってしまうため、本人は気づきにくいのです。

だからこそ、診断を受けたあとも、症状がなくても治療を続けることが重要になります。

治療の基本は「眼圧を下げること」

緑内障治療の目的は、眼圧を下げて、視神経への負担を減らすことです。

多くの場合、まずは点眼薬から治療を始めます。必要に応じてレーザー治療や手術が選択されることもありますが、どの治療が適しているかは、病気の進行具合や生活状況によって異なります。

大切なのは、自己判断で点眼をやめないこと。

「しみる」「違和感がある」と感じることがあっても、それが治療効果の有無を示すわけではありません。気になる点は遠慮なく医師に相談しながら、治療を続けていきましょう。

生活習慣も、緑内障と上手につきあう鍵です

緑内障の原因の多くは遺伝的な要素など、自分では変えられないものです。

しかし、病気の進行をゆるやかにする工夫はできます。

禁煙、バランスの良い食事、適度な運動、質の良い睡眠。

一度に大量の水分をとりすぎないことや、うつ伏せで目を強く圧迫する姿勢を避けることも、目の健康には大切です。

こうした日々の積み重ねが、将来の見え方を守る力になります。

年の終わりに、目の健康を振り返ってみましょう

今年も残りわずかとなりました。忙しい一年を過ごされた方も多いことと思います。

年の締めくくりに、ご自身の目の健康について少し立ち止まって考えてみる時間を持ってみませんか。

緑内障は「早く見つけて、長く付き合う」病気です。

定期的な眼科受診は、未来の自分への大切な贈り物になります。

どうか来年も、皆さまの毎日がはっきりと、安心して見える一年でありますように。

本年もブログをお読みいただき、ありがとうございました。

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