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令和8年1月25日(日)、「RVOの長期マネジメントにおける課題と再発しにくい環境を考える」というテーマの座談会が、
三重大学教授の近藤峰生先生が司会をされ、東京医大 野間英孝教授、東京女子医大 長谷川泰司講師、そして私の4名で、東京で開催されました。
網膜静脈閉塞症(RVO)による黄斑浮腫への治療は、抗VEGF剤の眼内注射が第一選択ですが、数ヶ月から数年に渡り、繰り返しの薬剤投与が必要なことが多いことなどが、課題となっています。
今回の座談会では、RVO黄斑浮腫治療において、少ない薬剤投与回数で、長期的な視力改善・維持を図る薬剤選択などについて話し合いました。
座談会で話し合った内容は、後日、パンフレットのような資材となり、全国の眼科医にお配りすることとなるようです。
今回のブログは、RVO黄斑浮腫の診察時にいただくご質問と回答をご紹介します。
Q1:RVO黄斑浮腫とは、どんな病気ですか?
A:目の奥にある網膜の血管(静脈)が詰ま流ことで、網膜の中央部である黄斑がむくんでしまう(黄斑浮腫)病気です。黄斑浮腫が生じると、視力が低下したり、物がゆがんで見えるようになります。決して珍しい病気ではなく、年齢とともに起こりやすくなり、有病率は40歳以上で約2%と報告されています。
Q2:注射治療を始めれば、もう安心ですか?
A:多くの患者さんで、注射治療により見え方は改善します。ただし、RVO黄斑浮腫は一度治療して終わり、という病気ではありません。
座談会でも、「良くなったあとも、数か月後に再びむくみが出ることが多い」ことが確認されました。そのため、定期的な通院と検査がとても大切です。
Q3:なぜ何回も注射が必要になるのですか?
A:RVOでは、血管の詰まりそのものがすぐに治るわけではありません。注射は、血管から水分が漏れ出るのを抑える治療です。その効果が切れると、再びむくみが出ることが多いのです。
ただ最近は、血管からの漏れを抑えると同時に、血管そのものを強くしたり、炎症を抑える効果を兼ね備えた薬剤が登場しており、
座談会では薬剤選択の重要性についての意見が多く聞かれました。
Q4:最近は注射の間隔を延ばせる治療もあると聞きましたが?
A:はい。薬剤の進歩により、注射と注射の間隔を長くできる可能性が出てきています。
通院や注射の負担を減らせることは、患者さんにとって大きなメリットであり、座談会でも投与間隔を延長できる薬剤の有用性が確認されました。
Q5:RVOは目だけの病気ですか?
A:いいえ。RVOは全身の血管の状態とも深く関係する病気です。
高血圧や生活習慣の影響が関わっていることも多く、「目の治療をきっかけに、体全体を見直すことが大切」と複数の先生が話されていました。
Q6:治療中に気をつけることはありますか?
A:・通院を自己判断で中断しないこと
・見え方の変化があれば早めに伝えること
・血圧や生活習慣の管理を意識すること
これらが重要です。
見え方が良くなったからといって通院をやめてしまうと、再発に気づくのが遅れることがあります。
Q7:治療は生活にどのくらい影響しますか?
A:治療は、生活の一部として長く続くことがあります。そのため、
・通院の頻度
・ご家族の付き添い
・仕事や日常生活との両立
も含めて、無理のない治療を考えることが大切です。
最後に
RVOは、きちんと向き合えば視力を守れる病気です。
不安なことや負担に感じることがあれば、遠慮せずに医師に相談してください。
医療は、患者さんと一緒に考え、続けていくものです。
今回の座談会で話し合われたことを、今後の診療を通して患者さんに還元していきたいと思います。
