診療予約専用 011-788-2210

お問い合わせ 011-708-1010

月~土 午前 9:00~12:00/月・木 午後 14:00~17:30
手術日 火・金の午後 / 休診日 日曜・祝日

交通アクセス [札幌駅徒歩3分]
交通アクセス

閉じる

ウェブ予約

スマホと急性内斜視

  • 2月16日、年に1度の北海道眼科医会総会が開催され、これに先立ち、札幌医大眼科講師の川田浩克先生が「斜視診療の実際」と題しご講演されました。
 
  • ご講演の中で、テレビ番組やニュースで取り上げられ最近話題の「スマートフォンが原因と推測される急性内斜視」についても解説されました。
 
  • ある日突然、両目が内側に向いたままとなり、物が二つに見える急性内斜視を発症する小・中学生が増えているようです。
 
  • 急性内斜視の報告は古く、1992年までさかのぼります。1989年のアメリカからの6症例の報告では、急性内斜視は稀な疾患であると記載されています。
   
  • この研究では2009年1月から2014年6月の4年5か月間に、7歳から12歳の12例が急性内斜視と診断されました。
 
  • 全例、1日4時間以上のスマホ使用(平均6時間)を少なくとも4か月以上(平均10か月)、しかも30センチ以内の距離で画面を見続けていました。
 
  • スマホの使用を中止すると、全例で内斜視の程度が改善しましたが、正常な状態には戻りませんでした。
 
  • 5例は手術が必要と判断されました(2例は手術を拒否したそうです)。
 
  • 手元にピントを合わせる時、両眼は輻湊(ふくそう)といって少し内側に寄ります。遠くを見る時は輻湊が解除されるので、内側に寄っていた眼が真ん中に戻ります。
 
  • スマホの乱用により、遠くを見ようとしても輻輳が解除されず、急性内斜視が生じるのではと推測されています。
 
  • 若い人では輻輳の反応が強く現れる傾向にあり、輻湊が続くと解除され難くなり、急性内斜視が生じる可能性があるようです。
 
  • ご講演くださった川田先生の症例も、手術が必要になるケースが多いとのことでした。
 
  • 手術が必要となると、患者さんにとってもご家族にとっても大変な負担です。
   
  • スマホは大変便利ですが、急性内斜視にならないように、上手く使用する方法を指導することが大切かと思います。

カテゴリー

アーカイブ

最新の記事

2024.4.19
目に良い食べ物と栄養素
2024.4.13
高校生のインターネット利用時間が1日6時間超 近視予防対策が急務
2024.4.7
北大病院手術室のスタッフをお招きし、医療安全と感染対策の院内研修を行いました
2024.3.31
加齢黄斑変性のサプリメントは有効性と安全性が検証されています
2024.3.23
ミノサイクリンは萎縮型加齢黄斑変性の治療薬になり得るか?
2024.3.15
白内障に関する患者様からのご質問
2024.3.8
眼科健診はどのタイミングで受けると良いのでしょうか?
2024.3.2
萎縮型加齢黄斑変性の治療薬剤:SyfovreとIzervay
2024.2.18
若年者の裂孔原性網膜剥離
2024.2.11
自宅照度が高齢眼科患者の自宅活動量を規定 

ひきち眼科HIKICHI EYE CLINIC 理事長・院長引地 泰一

〒060-0807 北海道札幌市北区北七条西5-7-1札幌北スカイビル14階
JR札幌駅西口、または北口から徒歩3分
ヨドバシカメラ様より北向かいのビルの14階になります。

診療予約専用011-788-2210

お問い合わせ011-708-1010

受付時間
診療受付
9:00~12:00 -
14:00~17:30 - - -

▲は手術日になります。また日曜・祝日は休診となります。