アイフレイル
- 2024.9.5
- ブログ
日本眼科医会はこの夏からACジャパンのテレビコマーシャルで、アイフレイルについての啓発活動を行っています。(三匹のカエルが輪唱しながらアイフレイについて説明する動画です)
「フレイル」は、年齢に伴い身体や認知機能の低下が始まった状態で、健康な状態と介護を要する状態の中間の状況を指します。適切な治療や予防を行うことで、介護を要する状態への進行を防ぐことができる可能性があります。
「アイフレイル」は目のフレイルのことで、年齢に伴う視覚機能の低下が始まった状態です。
身体と同様に目も加齢による変化が生じます。最初は無症状であることも多いのですが、時に見にくさを自覚します。これを放置していると、視機能が低下します。
さらに進行し、重度の視機能障害に陥ると、治療を開始しても視機能の回復は難しくなり、日常生活に支障をきたすようになります。
早期に発見し適切な治療を行うことで視機能を回復させたり、進行を遅らせることが期待できます。
「目の健康を振り返り、これからも快適な見え方を維持することで、目の健康寿命を延ばしましょう。」というのがアイフレイル啓発活動の目標です。
下記は日本眼科医会のホームページに掲載されているアイフレイを疑う10項目のチェックリストです。
- 目が疲れやすくなった
- 夕方になると見にくくなることが増えた
- 新聞や本を長時間見ることが少なくなった
- 食事の時にテーブルを汚すことがたまにある
- 眼鏡をかけてもよく見えないと感じることが多くなった
- まぶしく感じやすくなった
- はっきり見えない時にまばたきをすることが増えた
- まっすぐの線が波打って見えることがある
- 段差や階段が危ないと感じたことがある
- 信号や道路標識を見落としそうになったことがある
チェック項目の該当が0の方は、「あなたの目は今のところ健康です。変化を感じたら、またチェックしてください。」
1つの方は、「目の健康に懸念はありますが、直ちに問題があるわけではありません。」
2つ以上の方は、「アイフレイルかも知れません。一度、眼科専門医にご相談ください。」
ブログでは折りに触れて、年齢に伴う目の病気や視機能の変化、視機能の低下に伴う転倒や骨折のリスク、さらには視機能と認知機能との関連、視機能や目の病気についての意識調査の結果などについてご紹介して参りました。ご参照いただければと思います。
ブログでしばしば取り上げていますが、加齢に伴い白内障や緑内障、加齢黄斑変性、糖尿病網膜症といった目の病気を患う方が増えてきます。
いずれの疾患も早期発見・早期治療が何よりも重要ですが、なかなか気づかないことが多いようです。
来る9月22日(日)午前10時から札幌市民交流プラザ2階 SCARTSスタジオで、
アイフレイルに関する講演会を開催いたします。
ご都合がつくようでしたら、どうぞご参加ください。

カテゴリー
- お知らせ (12)
- ブログ (478)
- iPS細胞 (19)
- IT眼症 (9)
- OCTアンギオ (9)
- アルツハイマー病 (8)
- アレルギー性結膜炎 (5)
- お困りごと解決情報 (17)
- こんな症状が出たら (36)
- サプリメント (16)
- スタッフから (5)
- ドライアイ (17)
- 中心性漿液性網脈絡膜症 (2)
- 人工知能(AI) (16)
- 加齢黄斑変性 (118)
- 外斜視 (1)
- 抗がん剤による眼障害 (2)
- 白内障 (28)
- 看護からのお知らせ (1)
- 眼精疲労 (12)
- 糖尿病網膜症 (56)
- 紫外線 (3)
- 紫外線、ブルーライト (6)
- 網膜前膜 (4)
- 網膜剥離 (17)
- 網膜動脈閉塞 (8)
- 網膜色素変性症 (7)
- 網膜静脈閉塞 (15)
- 緑内障 (38)
- 色覚多様性 (2)
- 講演会 (31)
- 近況報告 (90)
- 近視予防 (43)
- 飛蚊症・光視症 (16)
- 黄斑円孔 (5)
- 黄斑前膜 (3)
- 未分類 (12)
アーカイブ
最新の記事
- 2026.9.20
- 「見える時間」を、少しでも長く―地図状萎縮の治療と検査の進歩
- 2026.9.13
- 網膜静脈閉塞症の黄斑浮腫は、治療を先延ばしにしないことが大切です
- 2026.9.5
- 年齢を重ねると「目のゴミ処理能力」が落ちる? ~最新研究が明らかにした加齢黄斑変性との関係~
- 2026.9.3
- 令和8年10月8日(木)〜10月13日(火) 休診いたします
- 2026.9.3
- 令和8年9月30日(水)診療について
- 2026.8.30
- 甲状腺眼症の治療が変わる?―眼球突出を改善する新しい治療薬
- 2026.8.23
- 管楽器を吹くと眼圧が上がる?
- 2026.8.9
- 「先生、目に良い食べ物はありますか?」~最新研究から分かった、加齢黄斑変性と食事の関係~
- 2026.8.3
- 「目」と「体」、そして笑顔が健康寿命を支える~北見市民公開講座で感じた大切なこと~
- 2026.7.23
- HTBでもお話しした「白内障」~これからの日本でますます大切になる目の健康~



理事長・院長