アイフレイルとは?
「フレイル」という言葉を耳にしたことはないでしょうか。
「フレイル」は、年齢に伴い身体や認知機能の低下が認められ始めた状態で、
健康な状態と介護を要する状態の中間の状況を指します。
適切な治療や予防を行うことで、介護を要する状態への進行を防ぐことができる可能性があります。
厚生労働省は、高齢者の健康寿命を延ばすことを目的に、フレイル予防事業に取り組んでいます。
アイフレイルは、目のフレイルのことで、年齢に伴い視覚機能の低下が生じ始めた状態です。
身体と同様に目も加齢による変化が生じます。最初は無症状であることも多いのですが、時に見にくさを自覚します。これを放置していると、視機能が低下します。
さらに進行し、重度の視機能障害に陥ると、視機能の回復は難しくなり、日常生活に支障をきたすようになります。
早期に発見し適切な治療を行うことで視機能を回復させたり、進行を遅らせることが期待できます。
日本眼科学会は、中途失明原因として上位を占める緑内障や糖尿病網膜症、加齢黄斑変性といった、加齢性の目の変化を基盤として発症する疾患に対し、視覚障害により日常生活が制限される人を減らし、健康寿命の延伸を目指す取り組みを行っています。
生涯にわたり読書や運転、スポーツ、趣味といった人生の楽しみや快適な日常生活を維持するために、見にくさに気づいた時に「歳のせい」だと片付けないで、眼科医にご相談ください。
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