アイフレイルとは?
「フレイル」という言葉を耳にしたことはないでしょうか。
「フレイル」は、年齢に伴い身体や認知機能の低下が認められ始めた状態で、
健康な状態と介護を要する状態の中間の状況を指します。
適切な治療や予防を行うことで、介護を要する状態への進行を防ぐことができる可能性があります。
厚生労働省は、高齢者の健康寿命を延ばすことを目的に、フレイル予防事業に取り組んでいます。
アイフレイルは、目のフレイルのことで、年齢に伴い視覚機能の低下が生じ始めた状態です。
身体と同様に目も加齢による変化が生じます。最初は無症状であることも多いのですが、時に見にくさを自覚します。これを放置していると、視機能が低下します。
さらに進行し、重度の視機能障害に陥ると、視機能の回復は難しくなり、日常生活に支障をきたすようになります。
早期に発見し適切な治療を行うことで視機能を回復させたり、進行を遅らせることが期待できます。
日本眼科学会は、中途失明原因として上位を占める緑内障や糖尿病網膜症、加齢黄斑変性といった、加齢性の目の変化を基盤として発症する疾患に対し、視覚障害により日常生活が制限される人を減らし、健康寿命の延伸を目指す取り組みを行っています。
生涯にわたり読書や運転、スポーツ、趣味といった人生の楽しみや快適な日常生活を維持するために、見にくさに気づいた時に「歳のせい」だと片付けないで、眼科医にご相談ください。
カテゴリー
- お知らせ (12)
- ブログ (440)
- iPS細胞 (19)
- IT眼症 (9)
- OCTアンギオ (8)
- アルツハイマー病 (7)
- アレルギー性結膜炎 (5)
- お困りごと解決情報 (17)
- こんな症状が出たら (35)
- サプリメント (14)
- スタッフから (5)
- ドライアイ (17)
- 中心性漿液性網脈絡膜症 (2)
- 人工知能(AI) (14)
- 加齢黄斑変性 (108)
- 外斜視 (1)
- 抗がん剤による眼障害 (2)
- 白内障 (23)
- 看護からのお知らせ (1)
- 眼精疲労 (12)
- 糖尿病網膜症 (51)
- 紫外線 (2)
- 紫外線、ブルーライト (6)
- 網膜前膜 (3)
- 網膜剥離 (16)
- 網膜動脈閉塞 (8)
- 網膜色素変性症 (7)
- 網膜静脈閉塞 (12)
- 緑内障 (30)
- 色覚多様性 (2)
- 講演会 (28)
- 近況報告 (83)
- 近視予防 (40)
- 飛蚊症・光視症 (15)
- 黄斑円孔 (4)
- 黄斑前膜 (3)
- 未分類 (11)
アーカイブ
最新の記事
- 2025.12.6
- 明るさと“本物のぼやけ”がカギ—近視を進ませないためのやさしい話
- 2025.11.30
- 「あなたの“ピスタチオアイス”は何ですか?」―眼科医が大切にしたい、治療の前にあるもの
- 2025.11.22
- 65歳以上の成人のための眼の健康情報
- 2025.11.16
- 「暗闇になじむまでが長い」はサイン? “暗順応”でわかる加齢黄斑変性の早期リスク
- 2025.11.8
- 内服薬で“黄斑”が傷む?最新研究が示した5つの要注意薬と上手なつきあい方
- 2025.11.1
- 網膜剥離は「防げる失明」:合図を知って、早く受診を
- 2025.10.26
- 「血糖だけ」じゃ足りない。低血糖も怖い: J-DOIT3が教える、網膜症予防の新常識
- 2025.10.17
- 点眼で加齢黄斑変性は治せる?最新研究が教えてくれる「期待」と「限界」
- 2025.10.11
- 散瞳検査と急性緑内障発作のリスク~瞳を広げる検査は安全なの?~
- 2025.10.3
- 飛蚊症や光が見えたら…「網膜剥離」になる前に知っておきたい目のサイン



理事長・院長