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子供の視力低下

4月4日はSTV「どさんこワイド」、4月11日はHBC「今日ドキッ!」というテレビ番組の取材を受けました。

いずれの番組も取材内容は「子供の視力低下」についてで、

3月末に北海道教育委員会が公表した、2020年度に行われた道内幼稚園、小・中学校、高校の健康調査の結果で、視力低下の子どもが増加していたためです。

公開された調査結果によると、裸眼視力が1.0よりも悪い子どもの割合が、

・ 幼稚園で35.82%(前回調査と比べ14.70ポイント増加)

・ 小学校で36.47%(前回調査と比べ3.32ポイント増加)

・ 中学校で53.83%(前回調査と比べ9.9ポイント増加)

・ 高校で67.35%(前回調査と比べ7.19ポイント増加)で、

幼稚園児・小学生の3人に1人、中高生や特別支援学校生の2人に1人の裸眼視力が低下傾向にあり、いずれの年齢においても裸眼視力の低下が従来の調査と比べ、最も悪い結果になっていました。

子どもの視力の低下、特に近視の増加や低年齢化は、道内だけではなく全国的な傾向で、かつ世界的な傾向です。コロナ禍での外出自粛などの生活パターンの変化が近視の増加に拍車をかけていると考えられています。

その原因は、コロナ禍で子どもの野外活動が少なくなり、近視の予防効果が確認されている太陽光を浴びる時間が減ったこと、

その一方、室内にいる時間が増え、近視の発症や進行に直結するテレビゲームやタブレット、スマートフォンなどのデジタルデバイスの使用時間が増え、かつ低年齢化していることです。

今回の北海道教育委員会の調査結果では、幼稚園児での視力低下の割合が他の年齢と比べ大きく増加していました。

実は、幼稚園児の近視増加については特に留意しなければなりません。

小さなうちに近視になったお子さんほど、近視の進行が早く、強い近視になる傾向があります。

強度近視の中には病的近視と呼ばれる状態の方がおられ中高年になって視機能低下をきたす強度近視特有の病気が生じます。ですから、強度近視にならないように予防対策が重要です。

予防対策の一つは、太陽光のもとで過ごす時間を作ることです。

1日90分ほどの外遊びが、近視の発症・進行予防に有効です。

この外遊びは直射日光の下で過ごす必要はありません。

木漏れ日のような弱い光のもとで過ごすだけで、近視の予防効果があります。

もう一つの近視予防対策は、デジタルデバイス使用時に「3つの30」を守ることです。

  • ・ デジタル機器を30cm以上離して使用する。 
  • ・ 連続使用は30分以内とする。
  • ・ 連続使用後は30秒ほど休憩し、遠くを見て目を休める。

冬が長く1年の半分ほどが雪に閉ざされる北海道では、どうしても外で過ごす時間が短くなってしまいます。

道産子は、他の都府県以上に、近視予防対策に気をつける必要がありそうです。

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