診療予約専用 011-788-2210

お問い合わせ 011-708-1010

月~土 午前 9:00~12:00/月・水・木 午後 14:00~17:30
手術日 火・金の午後 / 休診日 日曜・祝日

交通アクセス [札幌駅徒歩3分]
交通アクセス

閉じる

ウェブ予約

強度近視 網膜分離症

北海道新聞の11月17日(水)朝刊に、生活欄「みんなの相談室」に寄せられた網膜分離症に関するご相談に対する私の回答が掲載されました。

「みんなの相談室」は読者の方から寄せられた健康や病気についてのご質問にお答えするコーナーです。

今回は、強度近視による網膜分離症が原因で、数年前から「物がゆがんで見える」という症状が生じ、次第に視力も低下してきているというご相談です。

眼球が前後に長くなることで、近視が進行します。

強度近視の目はフットボールのような形になります。

眼球壁が伸びる際、網膜そのものは柔らかい組織なので伸びやすく、

網膜の裏の眼球壁組織と同様なスピードで伸びるのですが、

網膜血管と網膜表面(内境界膜)は硬くて伸びないため、網膜をテントのように引っ張ってしまい、その結果、網膜が内部で裂けてしまう網膜分離症が生じます。

強度近視の約1割にみられると報告されていて、物のが歪んで見える変視症や視力の低下がゆっくりと進行します。

網膜分離症が進行し、網膜の中心部分に小さな穴が開いてしまうと(黄斑円孔)、急に視力が低下し、さらに黄斑円孔網膜剥離へと進展してしまいます。

治療は硝子体手術を行い、網膜を引っ張っている内境界膜を剥離除去することで、網膜にかかる力を解除し、網膜の伸展性を改善させます。

術後、網膜分離は半年~1年かけてゆっくりと治っていき、症状も改善しますが、多少の歪みなどが残ります。

黄斑円孔が生じると、視機能が著しく悪化しまいますので、黄斑円孔のリスクが高くなる前の段階での手術が望ましいようです。

カテゴリー

アーカイブ

最新の記事

2023.12.3
令和4年度学校保健統計:裸眼視力1.0未満は小学校3割超・中学校約6割・高等学校約7割
2023.11.26
視力と認知症の関係について「日刊ゲンダイ」の取材を受けました
2023.11.16
眼球移植:米国ニューヨーク大学
2023.11.12
2023年度米国眼科学会総会:網膜分科会
2023.11.9
近未来の緑内障診療―米国眼科学会2023年
2023.10.27
ファリシマブ、網膜静脈閉塞症黄斑浮腫に対し4ヶ月の投与間隔で視力改善を維持
2023.10.20
AIを搭載した眼底疾患診断装置(RETFound)
2023.10.13
多焦点眼内レンズ白内障手術
2023.10.6
糖尿病治療GLP-1受容体作動薬と糖尿病網膜症
2023.10.2
光干渉断層計の開発者がラスカー・ドゥベーキー臨床医学研究賞を受賞

ひきち眼科HIKICHI EYE CLINIC 理事長・院長引地 泰一

〒060-0807 北海道札幌市北区北七条西5-7-1札幌北スカイビル14階
JR札幌駅西口、または北口から徒歩3分
ヨドバシカメラ様より北向かいのビルの14階になります。

診療予約専用011-788-2210

お問い合わせ011-708-1010

受付時間
診療受付
9:00~12:00 -
14:00~17:30 - -

▲は手術日になります。また日曜・祝日は休診となります。