診療予約専用 011-788-2210

お問い合わせ 011-708-1010

月~土 午前 9:00~12:00/月・木 午後 14:00~17:30
手術日 火・金の午後 / 休診日 日曜・祝日

交通アクセス [札幌駅徒歩3分]
交通アクセス

閉じる

ウェブ予約

視野欠損・複視・脳外科

以前のブログで、眼の症状がきっかけで脳の病気が見つかることがあることを紹介しました。

当院が入居するビルには、ご高名な脳外科の先生も入居されており、1階にはMRIがあります。

当院を受診された患者さんで脳の病気が疑われる場合は、同ビルの脳外科の先生に診察を依頼しています。

先日立て続きに2名の患者さんを脳外科に紹介し、いずれも治療を要する病気が見つかったのでご紹介します。

一例目は「昨晩、突然視野が欠け、今も持続している」と訴え受診された80歳代の男性で、視野が欠けたこと以外の自覚症状は全くありませんでした。

視力は両眼とも良好で、年齢相応の白内障と動脈硬化を示唆する網膜血管の所見はあるものの、視野欠損が生じる目の病気はありませんでした。

視野検査では、右目の鼻側と左目の耳側の視野に見えない部分があり、

後頭葉(目からの視覚情報を認識する領域がある脳)の脳梗塞が疑われました。

脳外科の先生に診察をお願いしたところ、MRIで後頭葉の脳梗塞が見つかり、脳梗塞に対する治療が開始されました。

この患者さんが来院された翌日、80歳代の女性が「1ヶ月程前から物が二つに見えるようになった。片目をつぶると一つに見える。」という主訴で来院されました。

この患者さんも視力は良好で、目の中には明らかな病気はありませんでした。

両目の動きを検査すると、右目の上方や鼻側への動きがやや悪くなっており、複視(両目で見ると物が二つに見える)の原因となっていました。

眼球を動かす神経は脳で制御されているので、この働きを司る領域の脳に病気が起こると複視が生じます。

そこで脳外科の先生に診察をお願いしたところ、MRIで脳に明らかな異常を認めませんでしたが、右眼球の奥に袋状の出来物が見つかり、これが右眼球の動きを妨げ、複視の原因となっていることが判りました。

脳に近い目の奥の出来物ですので、脳外科の先生が出来物の摘出を担当してくださることになりました。

この患者様は、目の疲れで物が二つに見えるのだろうと思っていたそうです。

自己判断せず、気になる目の症状があれば、眼科医にご相談ください。

カテゴリー

アーカイブ

最新の記事

2025.4.30
小児近視進行抑制治療(リジュセア®ミニ点眼液0.025%)に関するよくあるご質問
2025.4.30
低濃度アトロピン点眼薬(リジュセアミニ点眼液)による近視進行抑制治療を開始します
2025.4.27
小児近視に対する赤色光治療に関する最新研究のご紹介
2025.4.23
新生血管型加齢黄斑変性の治療間隔ってどうやって決めてるの?
2025.4.15
糖尿病の“見えない”網膜の変化をキャッチする新技術
2025.4.6
糖尿病患者の血圧管理に新たな指針:厳格な血圧コントロールが心臓と目を守る
2025.3.31
令和7年ゴールデンウイークの診療について
2025.3.29
児童・生徒の近視進行を抑える点眼薬が日本でも使用可能に〜低濃度アトロピンとは?〜
2025.3.28
クレジットカード利用時の「暗証番号」必須化について
2025.3.22
糖尿病網膜症の新しい治療法「ポートデリバリーシステム(PDS)」とは?

ひきち眼科HIKICHI EYE CLINIC 理事長・院長引地 泰一

〒060-0807 北海道札幌市北区北七条西5-7-1札幌北スカイビル14階
JR札幌駅西口、または北口から徒歩3分
ヨドバシカメラ様より北向かいのビルの14階になります。

診療予約専用011-788-2210

お問い合わせ011-708-1010

受付時間
診療受付
9:00~12:00 -
14:00~17:30 - - -

▲は手術日になります。また日曜・祝日は休診となります。