国リハ函館視力障害センター主催の講演会
- 10月29日、国立障害者リハビリテーションセンター自立支援局 函館視力障害センターが主催する市民公開講座にお招きいただき、講演して参りました。
- 国立障害者リハビリテーションセンター(国リハ)は、障がいのある人々の自立及び社会参加を支援するため、生活機能全体の維持・回復のための保健・医療・福祉サービスを提供するとともに、リハビリテーション技術・福祉機器の開発や専門職員の育成など、障がい者リハビリテーションの中核機関です。
- 函館視力障害センターは、国リハ自立支援局の一部門で、視覚障がい者に対する就労移行支援や自立訓練、施設入所支援の障がい福祉サービスを提供しています。
- 主催の方から「iPS細胞について話をしてください」とご依頼を賜りましたので、「眼科領域における再生治療 iPS細胞・遺伝子治療…」と題し講演いたしました。
- 講演では、これまでのブログでも紹介した「水疱性角膜症への培養角膜内皮細胞移植」や「iPS細胞から作製した網膜色素上皮細胞を加齢黄斑変性患者に移植する臨床研究」、「網膜色素変性症やレーベル先天黒内障などの遺伝性網膜ジストロフィに対する遺伝子治療」など、視機能の再生医療として今後の発展が期待される治療法について紹介しました。
- ご聴講いただいた方の多くが視機能障がいをお持ちでした。
- ですから聴講者の関心は「講演で紹介した治療がいつ自らの治療に施行可能となるのか」です。
- 講演最後に次のようなスライドを用意しました。
- 75歳の加齢黄斑変性患者さんが、「先生、iPS細胞が認可されたんだって?俺はもう爺さんだから、どうかな?」。私は、「10年経ったら治療は大きく進歩しています。健康に気をつけて、一緒に未来を見ることにしましょう。」。
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