緑内障サプリ
- 10月22日は北海道眼科医会主催の「緑内障無料検診」でした。
- 当院には20名の検診者がいらっしゃいました。
- そこで緑内障に関する話題をひとつ。
- 眼科点眼薬を幅広く手掛けている製薬メーカーが、先日、緑内障をターゲットとしたサプリメントの販売を開始しました。
- サプリメントには抗酸化作用(体内の活性酸素を取り除く)や循環改善作用(血のめぐりを良くする)を持つ成分が含まれています。
- さらに、臨床試験(ヒトに対する投薬試験)で、眼圧を下げる効果を認めたとのことです。
- 緑内障は眼圧を下げることにより、病状(視野欠損)進行を抑えることが出来ます。
- また、眼循環の低下が緑内障の病態に関わっており、循環改善が病状の進行を抑える可能性が示唆されています。
- 現在の緑内障治療は、点眼薬や症例によっては手術により眼圧を下降させ、病状進行を抑制し視機能を維持することを目的としています。
- しかしながら、眼圧下降によっても病状の進行を抑えることの出来ない症例があり、循環改善薬や視神経保護薬の開発が待望されています。
- 緑内障の病状は数ヶ月〜数年をかけてゆっくりと進行します。
- ですからこの進行を抑制する効果の確認には、年単位の期間を要します。
- 今回販売されたサプリメントが緑内障治療の一助となることを期待したいです。
カテゴリー
- お知らせ (34)
- ブログ (343)
- iPS細胞 (17)
- IT眼症 (8)
- OCTアンギオ (5)
- アルツハイマー病 (6)
- アレルギー性結膜炎 (5)
- お困りごと解決情報 (17)
- こんな症状が出たら (34)
- サプリメント (11)
- スタッフから (5)
- ドライアイ (13)
- 中心性漿液性網脈絡膜症 (2)
- 人工知能(AI) (12)
- 加齢黄斑変性 (77)
- 外斜視 (1)
- 抗がん剤による眼障害 (1)
- 白内障 (15)
- 看護からのお知らせ (1)
- 眼精疲労 (11)
- 糖尿病網膜症 (32)
- 紫外線 (1)
- 紫外線、ブルーライト (6)
- 網膜前膜 (2)
- 網膜剥離 (12)
- 網膜動脈閉塞 (6)
- 網膜色素変性症 (7)
- 網膜静脈閉塞 (8)
- 緑内障 (22)
- 色覚多様性 (2)
- 講演会 (24)
- 近況報告 (74)
- 近視予防 (25)
- 飛蚊症・光視症 (13)
- 黄斑円孔 (4)
- 黄斑前膜 (2)
- 未分類 (8)
アーカイブ
最新の記事
- 2023.12.3
- 令和4年度学校保健統計:裸眼視力1.0未満は小学校3割超・中学校約6割・高等学校約7割
- 2023.11.26
- 視力と認知症の関係について「日刊ゲンダイ」の取材を受けました
- 2023.11.16
- 眼球移植:米国ニューヨーク大学
- 2023.11.12
- 2023年度米国眼科学会総会:網膜分科会
- 2023.11.9
- 近未来の緑内障診療―米国眼科学会2023年
- 2023.10.27
- ファリシマブ、網膜静脈閉塞症黄斑浮腫に対し4ヶ月の投与間隔で視力改善を維持
- 2023.10.20
- AIを搭載した眼底疾患診断装置(RETFound)
- 2023.10.13
- 多焦点眼内レンズ白内障手術
- 2023.10.6
- 糖尿病治療GLP-1受容体作動薬と糖尿病網膜症
- 2023.10.2
- 光干渉断層計の開発者がラスカー・ドゥベーキー臨床医学研究賞を受賞