加齢黄斑変性 Web講演会
- 2月20日、午後7時から「Web講演会」で加齢黄斑変性の長期治療について1時間ほど講演しました。
- 当日、撮影現場に到着すると、テレビカメラの前に誘導され、カメラ写りや音声チェックの後、段取り説明があり、やがて生放送、「3、2、1」。
- 私の映像と音声がリアルタイムで全国にネット配信されました。
- 医療の分野では最近、Web講演会が増えています。
- 遠方にいる演者の講演を、自宅や勤務先のパソコンで聴講することができ、かつメールを用いてリアルタイムの質問も可能です。
- 実際、講演直後に幾つものご質問をいただき、テレビカメラに向かって答弁いたしました。全国で300名以上の先生にご聴講いただいたようです。
- 従来の講演会と比べ、Web講演会は講師も聴講者も移動する必要がなく、インターネットに接続可能な環境であれば何処にいても聴講可能で、とても便利です。
- 世の中どんどん進歩していきますね。
- 加齢黄斑変性では、目の中に薬剤を注射する治療(抗血管内皮増殖因子薬治療)が開始され約9年が経過し、長期治療に関する様々な新しい知見が得られてきました。
- 今回の講演では、加齢黄斑変性に対する治療において、長期的に良好な視機能や生活の質を維持するために留意しなければならないポイントなどについて解説しました。
- 視機能の維持には過不足なく薬剤の眼内注射を行う必要があり、長期にわたる継続治療を要することを強調しました。
- さらに、加齢黄斑変性治療の経過観察として必須となっている光干渉断層計検査(OCT)に加え、最近開発されたOCTアンジオ(OCTを用いて網膜や脈絡膜の血管像を描出する検査)を活用し、OCTアンジオの所見に基づく治療について提言しました。
- OCTアンジオは造影剤を使用することなく加齢黄斑変性の病気の根幹である脈絡膜新生血管を描出することができます。しかも瞬時に検査が終了するため、患者さんの負担が軽く有用な検査方法です。
- これからも新たな抗血管内皮増殖因子薬の登場や治療評価に有用な新たな検査機器が登場すると思いますが、加齢黄斑変性の治療は今後しばらく、抗血管内皮増殖因子薬を軸として行われます。
- 現在の治療法では加齢黄斑変性が完治し、恒久的に治療も診察も不要となるという訳にはいきません。治療や診察の中断が突然の視力低下につながりかねません。
- 加齢黄斑変性と上手に長く付き合い、治療を継続し、視機能を維持していくことが大切です。
カテゴリー
- お知らせ (12)
- ブログ (477)
- iPS細胞 (19)
- IT眼症 (9)
- OCTアンギオ (9)
- アルツハイマー病 (8)
- アレルギー性結膜炎 (5)
- お困りごと解決情報 (17)
- こんな症状が出たら (36)
- サプリメント (16)
- スタッフから (5)
- ドライアイ (17)
- 中心性漿液性網脈絡膜症 (2)
- 人工知能(AI) (16)
- 加齢黄斑変性 (117)
- 外斜視 (1)
- 抗がん剤による眼障害 (2)
- 白内障 (28)
- 看護からのお知らせ (1)
- 眼精疲労 (12)
- 糖尿病網膜症 (56)
- 紫外線 (3)
- 紫外線、ブルーライト (6)
- 網膜前膜 (4)
- 網膜剥離 (17)
- 網膜動脈閉塞 (8)
- 網膜色素変性症 (7)
- 網膜静脈閉塞 (15)
- 緑内障 (38)
- 色覚多様性 (2)
- 講演会 (31)
- 近況報告 (90)
- 近視予防 (43)
- 飛蚊症・光視症 (16)
- 黄斑円孔 (5)
- 黄斑前膜 (3)
- 未分類 (12)
アーカイブ
最新の記事
- 2026.9.13
- 網膜静脈閉塞症の黄斑浮腫は、治療を先延ばしにしないことが大切です
- 2026.9.5
- 年齢を重ねると「目のゴミ処理能力」が落ちる? ~最新研究が明らかにした加齢黄斑変性との関係~
- 2026.9.3
- 令和8年10月8日(木)〜10月13日(火) 休診いたします
- 2026.9.3
- 令和8年9月30日(水)診療について
- 2026.8.30
- 甲状腺眼症の治療が変わる?―眼球突出を改善する新しい治療薬
- 2026.8.23
- 管楽器を吹くと眼圧が上がる?
- 2026.8.9
- 「先生、目に良い食べ物はありますか?」~最新研究から分かった、加齢黄斑変性と食事の関係~
- 2026.8.3
- 「目」と「体」、そして笑顔が健康寿命を支える~北見市民公開講座で感じた大切なこと~
- 2026.7.23
- HTBでもお話しした「白内障」~これからの日本でますます大切になる目の健康~
- 2026.7.19
- AIが眼科医を助ける時代が、すぐそこまで来ています



理事長・院長