アムスラーチャートと滲出型加齢黄斑変性
アムスラーチャートは黒字に白の線が碁盤の目に引かれ、中心部に小さな丸が描かれている検査表で、変視(物が歪んで見える)や中心暗点(見ようとする部分が暗く見える、欠けて見えない)の有無を簡便にチェックできます。

チェックの仕方は
・まずアムスラーチャートを30センチ離します(近用眼鏡はかけたままです)
・片目を閉じて、片方ずつ検査します
・片目を閉じ、開いている目で検査表の中央の丸い点を見つめてください
・碁盤の目の見え方に違和感がないかを確認します
・次に、閉じた目を開けて少し休憩します
・反対の目を閉じて、開いている目の見え方を同様にチェックします
変視や中心暗点は、加齢黄斑変性や網膜前膜(黄斑前膜)、黄斑浮腫といった黄斑(網膜の中央部)に生じる病気で自覚される症状です。


JAMA Ophthalmologyの電子版に、滲出型加齢黄斑変性の検出についてのアムスラーチャートの有用性に関するデンマークからの論文が掲載されました。
この研究では、滲出型加齢黄斑変性とアムスラーチャートについて既に報告されている10本の論文からのデータを集計し、1890眼について検討しました。
その結果、健康な目の方に滲出型加齢黄斑変性が発症すると、99%の方がアムスラーチャートで見え方の異常を確認することができました。
一方、既に滲出型加齢黄斑変性の前駆病変を有する方では、病状が悪化し滲出型加齢黄斑変性に進行してもアムスラーチャートで見え方の悪化を自覚した方は63%でした。
前駆病変を有する方は既に軽度の変視や小さな中心暗点を自覚しておられることが多く、滲出型加齢黄斑変性に進行し症状が悪化しても、気が付きにくいのかと思われます。
アムスラーチャートは、目が健康な方が目の健康チェックとして行う検査として、とても有用です。
既に目に病気をお持ちの方は、アムスラーチャートで自己チェックするとともに、定期的な眼科検査をすることで、病気の進行を早めに診断することができ、早期治療につながります。
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