診療予約専用 011-788-2210

お問い合わせ 011-708-1010

月~土 午前 9:00~12:00/月・水・木 午後 14:00~17:30
手術日 火・金の午後 / 休診日 日曜・祝日

交通アクセス [札幌駅徒歩3分]
交通アクセス

閉じる

ウェブ予約

コロナワクチンと眼炎症性疾患

既に皆さんもご存知の通り、令和5年3月15日からマスク着用ルールが緩和され、

5月8日にはコロナウイルスの感染症法の位置づけが「2類相当」から「5類」に引き下げられます。

3年間続いたコロナ感染禍に一区切りをつけることになります。

コロナ感染症の収束には色々な取り組みが功を奏したのかと思いますが、そのひとつにワクチン接種が挙げられます。

コロナウイルスへのワクチン接種は2021年から始まりましたが、接種が進むにつれてワクチン接種後に眼の中に炎症が起こる眼炎症性疾患を発症したという報告が増えてきました。

眼内炎症性疾患が生じると目が充血したり、かすんで見えるようになったり、視力が低下することもあります。

米国眼科学会の機関誌 Ophthalmology の2023年3月号に、mRNAタイプのコロナウイルスワクチン接種後に眼炎症性疾患が起こりやすいのかについて検討した東京大学の研究結果が掲載されました。

この研究では医療機関から提出された診療報酬明細書とコロナワクチン接種報告書を基に、ワクチン接種者99,718人を対象に、初回と2回目接種後の眼炎症性疾患の発症頻度を検証しました。

初回投与から21日目までに眼炎症性疾患を発症した方が29人、

2回目接種から84日目までに眼炎症性疾患を発症した方が79人おられました。

(初回投与から21日目と2回目接種から84日目は、ワクチン接種後の副反応が起こりやすい期間とされています)

この期間後に眼炎症性疾患を発症した方もおられ、

ワクチン接種後の副反応が起こりやすい期間とそれ以降に眼炎症性疾患を発症した割合に差がありませんでした。

この論文では、mRNAタイプのコロナウイルスワクチン接種後の眼炎症性疾患の発症リスクが高まることは無いと結論づけています。

ただ、さらに症例数を増やして検討する必要があるとも述べています。

コロナ感染症収束後も、ワクチン接種の必要性について話題に上るのかと思います。

万が一、ワクチン接種後に目の充血や、かすみ目を自覚された場合は、眼炎症性疾患の有無を検査するための眼科受診をお勧めします。

カテゴリー

アーカイブ

最新の記事

2023.9.21
子供たちの目を守るために:文部科学省啓発資料
2023.9.13
カルシウム拮抗薬は緑内障を進行させる?
2023.9.10
論文がJpn J Ophthalmolに受理されました
2023.9.1
萎縮型加齢黄斑変性に対する治療薬
2023.8.24
遺伝性網膜ジストロフィーの遺伝子治療薬ルクスターナ
2023.8.19
総脂質と飽和脂肪酸の摂取比率が多い糖尿病患者は、糖尿病網膜症になりやすい
2023.8.14
受動喫煙の子供は近視になりやすい
2023.8.5
Reducing the Risks of Nuclear War—The Role of Health Professionals
2023.7.27
盛夏の網膜動脈閉塞・静脈閉塞症
2023.7.22
視機能が悪いと認知症になりやすい

ひきち眼科HIKICHI EYE CLINIC 理事長・院長引地 泰一

〒060-0807 北海道札幌市北区北七条西5-7-1札幌北スカイビル14階
JR札幌駅西口、または北口から徒歩3分
ヨドバシカメラ様より北向かいのビルの14階になります。

診療予約専用011-788-2210

お問い合わせ011-708-1010

受付時間
診療受付
9:00~12:00 -
14:00~17:30 - -

▲は手術日になります。また日曜・祝日は休診となります。

© HIKICHI EYE CLINIC ALL RIGHTS RESERVED.