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赤色光治療:近視進行予防

昨年3月のブログで赤色光治療が近視進行を予防する可能性について紹介しました。

中国では弱視治療に赤色光を見つめる治療が行われているのですが、

弱視治療用の卓上市販器を用いて、1日2回たった3分間、赤色光を見つめることで近視の進行予防に効果があるという中国での研究が、米国眼科学会の機関誌Ophthalmologyの昨年5月号に掲載されました。

この研究結果が報告されて以降、赤色光による近視進行予防治療は、世界中で大きな話題となっています。

現時点では副作用はないと報告されていますが、大規模な治療研究や

近視発症前の子供に対する近視発症予防効果の検討などが進行しているようです。

近視の進行には、脈絡膜(眼球壁を構成する血管に富んだ膜で、網膜と強膜の間にあり、網膜に栄養を供給しています)の厚みが薄くなることが関与することが知られています。

赤色光は細胞の増殖を促し、赤色光を見つめると脈絡膜の厚みが増すことが確認されており、脈絡膜の血流改善などが近視進行予防のメカニズムであろうと推測されています。

Ophthalmologyの2023年3月号に、赤色光治療1年間の治療成績が報告され、

1日2回3分間、赤色光を見つめることを継続することで、近視進行予防の効果を維持することができました。

さらに、治療開始3ヶ月目に脈絡膜の厚みが増加していると、治療を継続することで、長期的に近視進行を予防できることが明らかとなりました。

現時点で日本では実用化されていない治療法ですが、今後も大注目の話題ですので、

大規模研究の進捗状況に注目していきたいと思います。

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