診療予約専用 011-788-2210

お問い合わせ 011-708-1010

月~土 午前 9:00~12:00/月・木 午後 14:00~17:30
手術日 火・金の午後 / 休診日 日曜・祝日

交通アクセス [札幌駅徒歩3分]
交通アクセス

閉じる

ウェブ予約

宇宙飛行で視神経が伸びる

今回の話題は、Ophthalmologyの2月号に掲載された「宇宙飛行で視神経が伸びる」ことを報告した論文です。

国際宇宙ステーションに長期間滞在した宇宙飛行士の60%以上が、国際宇宙ステーション滞在中から地球に戻って来た後も、かすみ目などの見え方に関する症状を訴えることが報告されています。

宇宙飛行士には、視神経乳頭のむくみや眼球の扁平化、網脈絡膜のひだ形成といった眼球形態の変化が起こることが知られており、「宇宙飛行関連神経眼球症候群(SANS,  Spaceflight-associated neuro-ocular syndrome)」と呼ばれています。

多くの場合、眼鏡などでの矯正で見え方は改善するようですが、火星への宇宙旅行を目指している人類にとって、SANSは克服しなければならない課題です。

今回の論文では、22人の宇宙飛行士に対し、宇宙飛行の前後にMRI検査を行い、眼や視神経、脳の様子を宇宙飛行の前後で比較しました。

その結果、宇宙飛行後には、視神経の長さが明らかに長くなり、かつ眼球内にやや突出していることがわかりました。

視神経は眼と脳をつなぎ、眼で捉えた視覚情報を脳に伝えます。

無重力状態になることで、眼内と頭蓋内の圧力バランスに変化が生じることが視神経の長さや位置の変化をもたらすのであろうと推測しています。

これを証明するには、無重力状態での頭蓋内圧の測定が必要だと論文の著者は述べています。

新型コロナウイルス感染症の蔓延で自由な外出もままならない現在ですが、

月を超えて火星にも行ける未来が待っています。

カテゴリー

アーカイブ

最新の記事

2024.7.26
メラトニンは加齢黄斑変性の発症・進行を予防
2024.7.20
眼科コメディカルセミナー2024
2024.7.11
減量薬は前部虚血性視神経症のリスクあり?
2024.7.4
中外製薬 眼科医配布パンフレット「Ask the expert in nAMD」
2024.7.1
Retina update seminar in Chugoku〜明日から役に立つアレ!〜
2024.6.14
「目の紫外線対策」- 札幌テレビ「どさんこワイドニュース」
2024.6.7
裂孔原性網膜剥離は世界的に増加傾向です
2024.6.1
慢性腎臓病は加齢黄斑変性を進行させる
2024.5.28
眼疾患では気付かぬうちに視機能障害が進んでしまう
2024.5.18
加齢黄斑変性・糖尿病黄斑浮腫に対する抗VEGF療法で自動車運転に必要な視機能の維持を

ひきち眼科HIKICHI EYE CLINIC 理事長・院長引地 泰一

〒060-0807 北海道札幌市北区北七条西5-7-1札幌北スカイビル14階
JR札幌駅西口、または北口から徒歩3分
ヨドバシカメラ様より北向かいのビルの14階になります。

診療予約専用011-788-2210

お問い合わせ011-708-1010

受付時間
診療受付
9:00~12:00 -
14:00~17:30 - - -

▲は手術日になります。また日曜・祝日は休診となります。