マスクと新型コロナウイルス
アメリカ眼科学会の機関誌Ophthalmologyの電子版に、
マスク着用の際、鼻から頬の部分に隙間がないようにマスクを装着しないと、呼気がマスクの隙間を通って眼球表面に流れ、眼球表面への細菌の拡散が増加することを実験的に証明した研究が掲載されました。
呼気に含まれる細菌が眼球表面に拡散しても、通常は問題ありませんが、
新型コロナウイルス感染症が世界中で猛威を振るっている現状では、
マスクを適切に着用しないと、呼気が周囲に漏れること、同時に周囲の空気をマスクの隙間から吸い込むこむことが問題です。
東京大学医科学研究所からは、
マスクが新型コロナウイルスの空気伝播を防御することと、マスクの適切な使用法の重要性が報告されています。
この論文では、マスクは感染者が対面する人への新型コロナウイルスの暴露量を減らす効果と、対面する人が新型コロナウイルスを吸い込むことを抑制することが明らかになっています。
眼鏡をかけている方がマスクを着用すると、レンズが曇ることがあります。
マスクと顔の隙間から呼気が漏れ、呼気や空気中の水蒸気がレンズに付着し、レンズが曇ります。
眼鏡レンズの曇りは、マスクの隙間から呼気の漏れを意味しています。
新型コロナウイルスの感染予防には、
マスクの隙間から呼気が漏れないよう顔にピタッとマスクを密着させることがポイントです。
一般的な不織布マスクにはプリーツが付いており、使用時にはまずプリーツを下方に伸ばします。次にノーズピースを鼻の形に合わせ、顎の下までマスクを伸ばし、耳ひもをかけます。
ノーズピースを鼻の形にしっかり合わせ、頬もピタッとマスクに密着させてください。
スーパーコンピューター富岳を用いた研究から、不織布マスクは布やウレタンマスクと比べ、飛沫の吸い込みや吐き出しの抑制効果が高いことが確認されています。
不織布マスクの着用をお勧めします。
カテゴリー
- お知らせ (11)
- ブログ (469)
- iPS細胞 (19)
- IT眼症 (9)
- OCTアンギオ (9)
- アルツハイマー病 (8)
- アレルギー性結膜炎 (5)
- お困りごと解決情報 (17)
- こんな症状が出たら (36)
- サプリメント (15)
- スタッフから (5)
- ドライアイ (17)
- 中心性漿液性網脈絡膜症 (2)
- 人工知能(AI) (15)
- 加齢黄斑変性 (115)
- 外斜視 (1)
- 抗がん剤による眼障害 (2)
- 白内障 (27)
- 看護からのお知らせ (1)
- 眼精疲労 (12)
- 糖尿病網膜症 (55)
- 紫外線 (3)
- 紫外線、ブルーライト (6)
- 網膜前膜 (4)
- 網膜剥離 (17)
- 網膜動脈閉塞 (8)
- 網膜色素変性症 (7)
- 網膜静脈閉塞 (14)
- 緑内障 (35)
- 色覚多様性 (2)
- 講演会 (29)
- 近況報告 (88)
- 近視予防 (43)
- 飛蚊症・光視症 (16)
- 黄斑円孔 (5)
- 黄斑前膜 (3)
- 未分類 (12)
アーカイブ
最新の記事
- 2026.7.13
- 「プロ」とは何かを考えさせられた勉強会
- 2026.7.12
- 「最近見えにくい」は老化のサイン? 〜アイフレイルをご存じですか〜
- 2026.7.5
- STVでもお話ししましたが…夏は「皮膚」だけでなく「目」も紫外線対策を
- 2026.6.28
- 全国の眼科医が集まる「日本眼科医会代議員会」に参加しました
- 2026.6.21
- 強い近視の方は緑内障に注意? ― 日本1400万人超の大規模研究からわかったこと
- 2026.6.14
- 「視力は良いのに見えにくい」― 網膜前膜で最初に低下するのは“読む力”かもしれません
- 2026.6.6
- 見えないところこそ大切に ― 手術室の空気環境を毎年確認しています
- 2026.5.31
- 白内障手術と同時に行う「iStent inject W」とは? ─ 最近の研究から見えてきたこと
- 2026.5.24
- 網膜の神経を守る“縁の下の力持ち” ― ミュラー細胞と新しい網膜保護の考え方
- 2026.5.16
- 「治療を休むと戻らない」―糖尿病黄斑浮腫で本当に怖いこと―



理事長・院長