診療予約専用 011-788-2210

お問い合わせ 011-708-1010

月~土 午前 9:00~12:00/月・木 午後 14:00~17:30
手術日 火・金の午後 / 休診日 日曜・祝日

交通アクセス [札幌駅徒歩3分]
交通アクセス

閉じる

ウェブ予約

影も見えるし光も走る

  • 「数日前から突然、右目に影が動くようになり、時折、ピカッと端の方で光が走る」
  • と訴えて受診される患者さんがおられます。(もちろん、左目のこともあります)
 
  • 影が動く症状を飛蚊症、光が走る症状を光視症と呼んでいます。
  • 飛蚊症光視症の概要について、以前のブログや当院のホームページ「診療のご案内」で解説しておりますので、ご参照ください。)
 
  • 今回取り上げた症状の原因を考える上で大切な項目は、症状が突然現れたこと、
  • 片眼であること、視野の端で一瞬ピッカと光ることです。
 
  • これらの特徴から推測される原因は、ズバリ、後部硝子体剥離の発生です。
 
  • 眼球壁に覆われた眼の内側の空間の約2/3は、硝子体(しょうしたい)と呼ばれる、
  • 生卵の白身のような透明でドロッとした物質が詰まっています。
  • 硝子体は光が網膜に届くための光の通路です。
 
  • 加齢によりドロッとした硝子体は、次第にサラサラな状態に変化します(液化)。
  • 液化がさらに進行すると、ある日突然、網膜と接着していた硝子体が網膜から剥離する
  • 後部硝子体剥離が発生します。
 
  • 後部硝子体剥離の際、視神経乳頭の縁に接着していた線維組織が剥がれて、
  • 硝子体に付着し眼内に浮遊するようになります。
  • 眼内に浮遊している線維組織が網膜に影を落とすため、ある日突然、飛蚊症が出現します。
 
  • 網膜から剥離した硝子体は、網膜の端で接着したままです。
  • 眼球運動に伴い、剥離した硝子体は眼球内を動きます。
  • そのため、硝子体と接着している部位の網膜が引っ張られたり、
  • 動いた硝子体が網膜に当たることにより、網膜が刺激されます。
  • この網膜への刺激が光視症の原因となります。
 
  • 後部硝子体剥離は加齢性変化に伴い、ある日突然(一般的には50歳以降)発生し、
  • 飛蚊症と光視症が現れる可能性があるのです。
 
  • ただ、硝子体と網膜の癒着が強い部位があると、後部硝子体剥離の進行過程で
  • その部位の網膜が裂け、網膜裂孔が生じることがあります。
  • 網膜裂孔は裂孔原性網膜剥離(いわゆる網膜剥離)に進展する危険性があります。
 
  • 網膜裂孔・裂孔原性網膜剥離は緊急治療を要しますので、飛蚊症や光視症を自覚したら、
  • 早急な眼底検査が必要です。

カテゴリー

アーカイブ

最新の記事

2024.4.19
目に良い食べ物と栄養素
2024.4.13
高校生のインターネット利用時間が1日6時間超 近視予防対策が急務
2024.4.7
北大病院手術室のスタッフをお招きし、医療安全と感染対策の院内研修を行いました
2024.3.31
加齢黄斑変性のサプリメントは有効性と安全性が検証されています
2024.3.23
ミノサイクリンは萎縮型加齢黄斑変性の治療薬になり得るか?
2024.3.15
白内障に関する患者様からのご質問
2024.3.8
眼科健診はどのタイミングで受けると良いのでしょうか?
2024.3.2
萎縮型加齢黄斑変性の治療薬剤:SyfovreとIzervay
2024.2.18
若年者の裂孔原性網膜剥離
2024.2.11
自宅照度が高齢眼科患者の自宅活動量を規定 

ひきち眼科HIKICHI EYE CLINIC 理事長・院長引地 泰一

〒060-0807 北海道札幌市北区北七条西5-7-1札幌北スカイビル14階
JR札幌駅西口、または北口から徒歩3分
ヨドバシカメラ様より北向かいのビルの14階になります。

診療予約専用011-788-2210

お問い合わせ011-708-1010

受付時間
診療受付
9:00~12:00 -
14:00~17:30 - - -

▲は手術日になります。また日曜・祝日は休診となります。