適度な運動は眼疾患を予防する
運動の習慣化は健康的な体型を維持し、日常生活のいろいろな場面でのモチベーション向上につながると言われています。
2020年にInvest Ophthalmol Vis Sci 誌に掲載された米国バージニア大学の研究では、脈絡膜新生血管を誘発させるレーザーをマウス眼底に照射したところ、飼育ゲージ内のランニングホイールで運動していたマウスは、ランニングホイールが設置されていないゲージで飼育されていたマウスと比べ、レーザー照射部位周囲の炎症細胞数が少なく、血管新生を促すタンパク質の発現も少量で、発生した脈絡膜新生血管の体積が45%も抑制されていました。
この研究は定期的に運動を行うことで、加齢黄斑変性のような視機能に重大な影響を与える眼疾患を予防できる可能性を示唆しています。
また、米国カリフォルニア大学の研究では、適度な運動が緑内障の発症・進行を抑制する効果があることが確認されています。
もちろん、運動は糖尿病患者の血糖コントロールを改善し、糖尿病網膜症の発症・進行を予防し、視機能障害のリスクを軽減します。
米国疾病管理予防センター、世界保健機構、米国心臓協会はいずれも1週間に150分、適度な強度の有酸素運動を行うことを推奨しています。
一回に150分の運動はハードルが高いと思われますが、1日30分の運動を1週間に5回行うと150分になります。歩いたり、自転車に乗ったり、水泳やダンス、ガーデニングでも良いようです。
適度な運動強度とは、
・約3キロを30分以内で歩く、
・6.5キロ弱を15分以内のスピードで自転車をこぐ
・階段の上り下りを15分行う
・プールで20分泳ぐ
・水中エアロビックスを30分行う
・ガーデニングを30分行う
などです。
運動の習慣化は身体のみならず、眼も健康に保つ秘訣のようです。
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理事長・院長