黄斑円孔に対する硝子体手術
- 2016.12.26
- 黄斑円孔
- 前回に引き続き、今回も硝子体手術が必要な患者さんのお話です。
- 40歳代の女性が右眼の視力低下・変視症(物がゆがんで見える)を訴え受診されました。
- 検査の結果、この患者さんは右眼に黄斑円孔を発症しており、視力は(0.3)に低下していました。
- 実はこの患者さん、数年前、左眼に黄斑円孔を発症し、私が手術を行いました。現在、左眼視力は(1.2)に回復しています。
- 黄斑円孔は、網膜の中心部分(黄斑)に小さな穴(孔)があいてしまう病気です。
- 視力低下、物が歪んで見える(歪視)、見えないところがある(中心暗点)などの症状が出現します。女性に多い病気です。
- 10〜20%の患者さんは、他眼にも黄斑円孔を発症します。
- 治療法は硝子体手術です。硝子体手術は目の周りに麻酔をし、30分程で終了します。
- 日帰り手術が可能です。
- 硝子体手術では細い手術器具を入れ、黄斑にあいた穴がふさがりやすい状態にします。
- その後、眼内を空気で置き換え、手術を終了します。
- 術後、黄斑にあいた穴を空気で押さえつけることにより、穴がふさがります。
- ですから術後は2〜3日、空気が黄斑に当たるように、うつ伏せの姿勢を保つ必要があります。
- 今回の患者さんは、日帰り手術後、3日間ご自宅で体位保持をしていただきました。
- 黄斑円孔は治り、術後10日目には視力が(1.2)に回復しました。
- この時点で眼内の空気は完全に吸収されていましたので、運動などもOKとしました。
- 患者さんは普段から体を動かすことがお好きな方で、早速、ジムに向かうとのことでした。
- 黄斑円孔については、当院のホームページ、「診療のご案内」の中で「詳しく解説しております。ご覧ください。
- https://www.hikichi-eye.jp/treatment/05
カテゴリー
- お知らせ (16)
- ブログ (457)
- iPS細胞 (19)
- IT眼症 (9)
- OCTアンギオ (9)
- アルツハイマー病 (8)
- アレルギー性結膜炎 (5)
- お困りごと解決情報 (17)
- こんな症状が出たら (35)
- サプリメント (15)
- スタッフから (5)
- ドライアイ (17)
- 中心性漿液性網脈絡膜症 (2)
- 人工知能(AI) (15)
- 加齢黄斑変性 (112)
- 外斜視 (1)
- 抗がん剤による眼障害 (2)
- 白内障 (25)
- 看護からのお知らせ (1)
- 眼精疲労 (12)
- 糖尿病網膜症 (53)
- 紫外線 (2)
- 紫外線、ブルーライト (6)
- 網膜前膜 (3)
- 網膜剥離 (17)
- 網膜動脈閉塞 (8)
- 網膜色素変性症 (7)
- 網膜静脈閉塞 (13)
- 緑内障 (32)
- 色覚多様性 (2)
- 講演会 (28)
- 近況報告 (84)
- 近視予防 (42)
- 飛蚊症・光視症 (16)
- 黄斑円孔 (5)
- 黄斑前膜 (3)
- 未分類 (11)
アーカイブ
最新の記事
- 2026.4.12
- 黄斑円孔の“特徴的なゆがみ”
- 2026.4.5
- 「目の検査で認知症がわかる?」最先端AI研究が示す新しい可能性
- 2026.3.29
- ご依頼いただいた原稿が「眼科ケア 4月号」掲載されました
- 2026.3.23
- 硝子体出血は「様子を見る」べきか それとも手術か
- 2026.3.16
- 3月25日(水)・4月18日(土)の診療について
- 2026.3.15
- たばこと加齢黄斑変性 ― 日本の30年データが教えてくれること
- 2026.3.8
- 目の血管は、体の未来を映す鏡―最新の眼底検査から見えてきた“全身とのつながり”―
- 2026.3.1
- 「遺伝だから仕方ない」は本当? 加齢黄斑変性と生活習慣の大切な関係
- 2026.2.22
- 「去年たくさん進んだから、今年も進む?」-広がる子どもの視力低下と、今できること-
- 2026.2.14
- 萎縮型加齢黄斑変性に、いま治療という選択肢を:アイザベイが示す新しい可能性と治療を勧めたい患者さん像



理事長・院長