裂孔原性網膜剥離
- 先日の外来に裂孔原性網膜剥離の患者さんが来院されました。
- 他の眼科クリニックから手術依頼のご連絡をいただいた患者さんです。
- 裂孔原性網膜剥離は、網膜に裂け目(網膜裂孔)ができ、網膜が眼球壁から剥がれる病気です。
- 網膜裂孔ができると、目の中の液体が網膜裂孔を通って網膜の下に流れ込み、網膜剥離が起こります。
- 網膜裂孔が大きいと網膜下に液体が回り込みやすく、急速に網膜剥離の範囲が広がります。
- 剥離した網膜は光を感じ取ることができず、見える範囲が欠ける症状(視野欠損)が出現します。
- 網膜の真ん中も剥離すると、視力が一気に低下します。
- ですから早急の手術が必要です。
- 病状によりますが、治療法として硝子体手術が選択される症例が多いです。
- 硝子体手術は目の中に細い手術器具を入れ、剥離した網膜が眼球壁に接着しやすい状況を作ります。
- その後、目の中を空気や特殊な気体などで置き換え、剥離網膜を眼球壁に戻します。
- 術後の数日間、気体が網膜裂孔を圧迫するような体位を保つ必要があります。
- 網膜剥離が治ると、視野欠損は改善し、視力も向上します。
- 通常の裂孔原性網膜剥離なら、硝子体手術は目の周りに麻酔をし、30〜40分で終了します。
- 日帰り手術が可能です。
- もっと詳しくお知りになりたい方は、当院のホームページ、「診療のご案内」にある「裂孔原性網膜剥離」をご覧ください。
裂孔原性網膜剥離
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