ヒュミラ:ぶどう膜炎治療の新薬
- 2016.11.21
- 講演会
- 11月19日、北海道眼科医会が主催する講演会がありました。
- 新潟大学の福地教授は緑内障について、
- 東京大学の蕪城准教授は眼疾患と免疫抑制療法について、
- 山梨大学の飯島教授は網膜疾患に対する光凝固についてご講演されました。
- 講演の中で蕪城先生が今年の9月末に「ヒュミラ」という薬が
- 既存治療で効果不十分な非感染性のぶどう膜炎に対する治療薬として使用可能となったことを紹介して下さいました。
- ヒュミラは、関節リウマチや乾癬、潰瘍性大腸炎、クローン病などの治療薬として既に使用されている薬です。
- 患者さん自身で2週に1度、皮下注射する薬で、
- 薬による副作用が比較的少なく、使い易い薬とのことです。
- 非感染性ぶどう膜炎は、目の中の「ぶどう膜(虹彩・毛様体・脈絡膜)」に炎症が起きる疾患で、視力低下や失明につながる危険性があります。
- 治療にはステロイドという薬が主に使用されています。
- ステロイドは多くのぶどう膜炎患者さんの治療に有効です。
- ところが一部の患者さんでは、効果が不十分だったり、薬を減らすと病気が再発する場合がります。
- 高血圧や高血糖、骨粗鬆症や大腿骨頭壊死などの副作用がある薬ですので、長期間の使用は控えたい薬です。
- New England Journal of Medicineという学術雑誌の9月号に
- 非感染性ぶどう膜炎に対するヒュミラの有効性が報告されました。
- ヒュミラの日本での使用は始まったばかりです。
- ヒュミラが難治性の非感染性ぶどう膜炎患者さんの福音となればと思います。
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