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眼症状でみつかる脳疾患

7月13日、北海道眼科医会の主催の講演会がありました。

東京医科大学の後藤教授は眼科領域の悪性腫瘍、

近畿大学の江口准教授は感染性・非感染性角膜炎、

北里大学の石川教授は神経眼科疾患についてご講演くださいました。

石川先生はご講演で、眼科の日常診療で比較的頻繁に遭遇しかつ見逃してはいけない神経眼科疾患について、外来での診療ポイントをご解説くださいました。

ご講演の冒頭で呈示いただいた症例は、2日前から頭痛があり、片方の瞼が下がり気味で、物が二つに見える複視という症状を自覚する患者さんです。

右眼の瞼が下がり気味(眼瞼下垂)で、右眼の瞳が大きく(瞳孔散大)、右眼の動きも悪く、正面を見ようとしても右眼は外を向いた状態で、複視が生じていました。

瞼を持ち上げる筋肉、瞳を小さくする筋肉、眼を動かす筋肉の6本のうち4本は、いずれも動眼神経という神経から指令が出ています。

この動眼神経の根元は脳の中にあり、神経は頭蓋内を通り、神経が枝分かれし、眼や瞼の筋肉に至ります。

ですから、神経が枝分かれする前の頭蓋内で動眼神経が圧迫され、動眼神経の働きが悪くなると、眼瞼下垂、瞳孔散大、眼球運動障害が同時に現れることになります。

動眼神経の障害が疑われる時に、考慮すべき疾患が脳動脈瘤です。

石川先生がご呈示くださった症例は、眼の症状に加え頭痛を伴う点が重要です。脳動脈瘤から既に微量の出血が始まっていることを示唆しています。

実際この患者さんは、即日、脳神経外科で手術となったそうです。

当院は開業4年目を迎えましたが、この間、当院から脳神経科に紹介し、頭蓋内病変が新たに見つかった患者さんは7名。

脳動脈瘤の方はいらっしゃらないのですが、脳腫瘍とご高齢の方では急性脳梗塞。

眼の症状がきっかけとなり脳の病気が見つかることもあります。

気になる症状があったら、年のせいだと高を括らないでください。

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