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OCTアンギオがアルツハイマー病の早期発見につながる

 
  • アルツハイマー病は、認知症全体の40~60%を占める疾患で、
  • 日本の患者数は現在約200万人、世界では2400万人と推定されており、増加中です。
 
  • アルツハイマー病では、記憶障害が出現する何年も前から、脳の異変が起きており、早期から治療を開始することで症状の進行を緩やかにすることが知られており、早期発見が重要とされています。
 
  • しかし、現在行われている早期発見のための検査は、背骨の間に針を挿入し脳脊髄液を採取する検査(髄液検査)や、1人あたり十数万かかるPET検査です。
  • 体への負担が強かったり、検査費用が高額だったりで、日常検査としては不適切です。
   
  • 今回の研究では、70歳代でアルツハイマー病の症状がみられない30人に、まずPET検査や髄液検査などを行い、アルツハイマー病の予備群か否かを判別しました。
   
  • その結果、アルツハイマー病予備群では網膜中心窩無血管領域が拡大し、網膜の厚みも薄くなっていることが判明しました。
 
  • アルツハイマー病予備群では症状が現れる前から、網膜細胞や網膜血管の脱落が生じている可能性があるのです。
 
  • OCTアンギオグラフィーは、造影剤を使うことなく血管の観察が可能です。
  • 体への負担がなく、数分で終了するため、とても簡便な検査です。
 
  • 網膜中心窩無血管領域面積や網膜厚は瞬時に計測することができます。
 
  • しかし、網膜中心窩無血管領域が拡大する状態は、糖尿病患者でも認められます。
  • 網膜中心窩無血管領域の拡大が必ずしもアルツハイマー病予備群であるというわけではないのです。
 
  • また、今回の研究では、網膜中心窩無血管領域の拡大を認めた症例が、アルツハイマー型の痴呆症を発症したかどうかについては追跡していません。
 
  • まだまだ検証しなければならないことが多い研究報告ですが、今後のさらなる研究が期待される分野です。

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