診療予約専用 011-788-2210

お問い合わせ 011-708-1010

月~土 午前 9:00~12:00/月・木 午後 14:00~17:30
手術日 火・金の午後 / 休診日 日曜・祝日

交通アクセス [札幌駅徒歩3分]
交通アクセス

閉じる

ウェブ予約

アルツハイマー病と加齢黄斑変性

  • 2月1日、国立長寿医療研究センターと2002年にノーベル化学賞を受賞された島津製作所の田中耕一先生などの研究グループが記者会見し、
  • 微量の血液から早期アルツハイマー病変の有無を高精度で判定できる測定技術を開発し、
  • その成果が科学雑誌「Nature」電子版に掲載されたことを報告されました。
 
  • アルツハイマー病では、症状が現れる20~30年前からアミロイドベータという異常タンパクが脳にたまり始めることが知られています。
  • 現在、アミロイドベータ蓄積の有無を確かめるには、脳脊髄液を採取するか高額な費用がかかるPET(陽電子放射断層撮影)検査を受ける必要があります。
 
  • グループは、0.5ccの血液から3種類のアミロイドベータ関連物質の量を測定し、この比率からアミロイドベータ蓄積の有無が判明することを突き止めました。
 
  • この検査法はアルツハイマー病の予防・早期発見や治療に役立つと期待されます。
 
  • 実はアミロイドベータ、目の病気にも関わりがあるのです。
  • 視野の真ん中が暗く見えなくなり、物がゆがんで見え、視力低下が進行する加齢黄斑変性
  • 加齢黄斑変性の初期段階で、網膜の中央付近(黄斑部)にドルーゼンと呼ばれる黄白色の物質が沈着します。
 
  • このドルーゼンの中にアミロイドベータが含まれているのです。
  • アルツハイマー病の患者さんは、加齢黄斑変性の発症リスクが高いという報告もあります。
 
  • つまり、「アルツハイマー病の予防・早期発見・治療」は「加齢黄斑変性の予防・早期発見・治療」にもつながる可能性があります。
 
  • 例えば、アルツハイマー病の治療を目的として開発されたアミロイドベータの蓄積予防や抑制効果のある薬は、ドルーゼンの予防や退縮につながり、加齢黄斑変性の発症予防や進行防止に役立つ可能性が期待されます。
 
  • アルツハイマー病も加齢黄斑変性も高齢者の日常生活に様々な支障をもたらし、生活の質を低下させる疾患として、世界中で治療法が研究されています。
 
  • 今回発表された血液検査がきっかけとなり、アルツハイマー病や加齢黄斑変性の治療薬が開発され、たくさんの患者さんが救われることになると、
  • 田中耕一先生の2個目のノーベル賞受賞が現実となるかもしれません。

カテゴリー

アーカイブ

最新の記事

2025.2.8
加齢黄斑変性と抗凝固薬
2025.2.3
iPS細胞由来立体網膜シートによる網膜色素変性症治療
2025.1.26
初期・中期加齢黄斑変性に対するフォトバイオモジュレーション
2025.1.19
笑いがドライアイの治療になる
2025.1.13
後天性眼瞼下垂の点眼治療剤
2025.1.6
大阪・関西万博 大阪ヘルスケアパビリオン
2024.12.28
画竜点睛(がりょうてんせい)
2024.12.19
グリシン内服が近視進行を抑制?
2024.12.15
糖尿病治療薬SGLT2阻害薬は糖尿病網膜症の進行を抑える効果がある
2024.12.3
令和6年12月27日(金) 午前・午後診察します

ひきち眼科HIKICHI EYE CLINIC 理事長・院長引地 泰一

〒060-0807 北海道札幌市北区北七条西5-7-1札幌北スカイビル14階
JR札幌駅西口、または北口から徒歩3分
ヨドバシカメラ様より北向かいのビルの14階になります。

診療予約専用011-788-2210

お問い合わせ011-708-1010

受付時間
診療受付
9:00~12:00 -
14:00~17:30 - - -

▲は手術日になります。また日曜・祝日は休診となります。