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H B Cテレビ「今日ドキッ!」 もうひとホリのコーナー

先日のブログで、文部科学省は公表した「令和3年度児童生徒の近視実態調査」の結果について紹介しました。

7月4日、H B Cテレビの番組「今日ドキッ!」の「もうひとホリ」というコーナーのスタッフが取材にみえられました。

「令和3年度児童生徒の近視実態調査」で、中学生の3割の裸眼視力が0.3未満、半数がメガネやコンタクトを使用しているという結果を踏まえ、

・子どもの近視の増加傾向の原因

・大人と比べて低年齢で近視になることのリスク

・北海道ならではの事情

・予防していくには

・デジタルデバイスとの付き合い方はどうしていったらいいか

などにつてご質問いただき、解説いたしました。

取材の数日後に既に放送されたのですが、このコーナーの内容がTBS NEWS DIGというインターネットニュースでの配信がスタートしました。

近視の予防とデジタルデバイスとの向き合い方について、当事者の児童生徒のみならず、家庭や学校など全世代に考えていただく啓発的なコーナーとしてまとめられています。

取材でご質問いただいた事への返答、解説を下記に記載します。

Q:子どもの近視の増加傾向の原因

A:社会のデジタル化に伴い、児童生徒がパソコンやタブレットなどのデジタルデバイスを使用する機会が増加しており、ギガスクール構想やデジタル教科書の使用なども背景に、デジタルデバイスの使用による視力への影響が懸念されています。

また、近視の発症・進行予防に有効が確認されている1日に1〜2時間屋外で過ごす習慣もデジタル化やコロナ禍の影響で減っていることも関与しているのではと思われます。

Q:大人と比べて低年齢で近視になることのリスク

A:実は、より小さなうちに近視になったお子さんほど、近視の進行が早く、強い近視になる傾向があります。しかも強度の近視の中には病的近視と呼ばれる状態の方がおられ、中高年になって視機能低下をきたす強度近視特有の病気が生じます。ですから、強度近視にならないような予防対策が重要です。

Q:北海道ならではの事情

A:今回の近視実態調査報告書には、北海道のように冬の積雪などの環境要因のため屋外にあまり出られない地域では、裸眼視力1.0未満の子供の割合が高い傾向でした。太陽光のもとで1〜2時間過ごすことで、近視の発症・進行を予防できることが確認されていますので、長い冬を室内で過ごさなければならない道産子は、他の都府県以上に、近視の対策に気をつける必要があります。

Q:予防していくには

A:お子さんがデジタルデバイスを使用する際に、近視の予防対策として、是非とも3つの30を守っていただきたいと思います。

  1.  ・デジタルデバイスと目の距離を30cm以上あける。 
  2.  ・連続使用は30分以内とする。
  3.  ・連続使用後は30秒ほど休憩し、遠くを見て目を休める。

Q:デジタルデバイスとの付き合い方はどうしていったらいいか

A:パソコンやスマホ、タブレットを使わないようにしましょうというのは現実的ではないので、3つの30をしっかり守り、デジタルデバイスを上手に利用することが大切です。同時にこれからの季節は熱中症に気をつけながら、屋外で過ごす時間を増やしてみてはいかがでしょうか。直射日光を浴びる必要はなく、木陰のような日差しで十分に近視予防効果があります。

取材では、14階で見晴らしの良い当院の窓越しに見える手稲山や大倉山ジャンプ台を眺めながら目を休める私の姿を、H B Cのカメラスタッフが撮影して行かれたのですが、予想通り、番組で放映されることはありませんでした。(遠くを見ることは、目の調節筋に休息を与える効果があります。眼精疲労の改善におすすめです。)

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