バイオマスプラスチック点眼ボトル
- 2020.7.3
- ブログ
令和2年7月1日より全国でプラスチック製買物袋(レジ袋)の有料化が義務づけられました。
経済産業省のホームページには、「プラスチックは非常に便利な素材で、あらゆる分野で私たちの生活に貢献しています。一方で、廃棄物・資源制約、海洋プラスチックごみ問題、地球温暖化などの課題もあり、プラスチックの過剰な使用を抑制し、賢く利用していく必要があります。」と記述されています。
今回はプラスチック製の点眼薬ボトルについての取り組みをご紹介します。
眼科治療薬として処方される点眼薬の容器はプラスチック製ですが、
参天製薬はバイオマスプラスチック素材の点眼ボトルへの移行を図っています。
通常のプラスチックは石油を原料としています。
バイオマスプラスチックは、原料として植物などの再生可能な有機資源を使用することで、枯渇が危惧され地球温暖化の一因である石油への依存を減らすことができる新しいプラスチックです。
バイオマスプラスチックを焼却する際に発生する二酸化炭素は、原料となる植物の光合成によって吸収された二酸化炭素に由来しています。
そのため、バイオマスプラスチックを焼却しても地球温暖化の原因である大気中の温室効果ガス(二酸化炭素)の濃度を上昇させません。
参天製薬によると、まずは緑内障治療薬から導入を開始し、順次別の製品についても拡大していく方針とのことです。
価格は据え置きですので、患者さんの負担は増えません。
地球に優しい取り組みですので、他のメーカーにも広がると良いですね。
カテゴリー
- お知らせ (12)
- ブログ (437)
- iPS細胞 (19)
- IT眼症 (9)
- OCTアンギオ (8)
- アルツハイマー病 (7)
- アレルギー性結膜炎 (5)
- お困りごと解決情報 (17)
- こんな症状が出たら (35)
- サプリメント (14)
- スタッフから (5)
- ドライアイ (17)
- 中心性漿液性網脈絡膜症 (2)
- 人工知能(AI) (14)
- 加齢黄斑変性 (106)
- 外斜視 (1)
- 抗がん剤による眼障害 (2)
- 白内障 (21)
- 看護からのお知らせ (1)
- 眼精疲労 (12)
- 糖尿病網膜症 (50)
- 紫外線 (2)
- 紫外線、ブルーライト (6)
- 網膜前膜 (3)
- 網膜剥離 (16)
- 網膜動脈閉塞 (8)
- 網膜色素変性症 (7)
- 網膜静脈閉塞 (12)
- 緑内障 (28)
- 色覚多様性 (2)
- 講演会 (28)
- 近況報告 (83)
- 近視予防 (39)
- 飛蚊症・光視症 (15)
- 黄斑円孔 (4)
- 黄斑前膜 (3)
- 未分類 (10)
アーカイブ
最新の記事
- 2025.11.16
- 「暗闇になじむまでが長い」はサイン? “暗順応”でわかる加齢黄斑変性の早期リスク
- 2025.11.8
- 内服薬で“黄斑”が傷む?最新研究が示した5つの要注意薬と上手なつきあい方
- 2025.11.1
- 網膜剥離は「防げる失明」:合図を知って、早く受診を
- 2025.10.26
- 「血糖だけ」じゃ足りない。低血糖も怖い: J-DOIT3が教える、網膜症予防の新常識
- 2025.10.17
- 点眼で加齢黄斑変性は治せる?最新研究が教えてくれる「期待」と「限界」
- 2025.10.11
- 散瞳検査と急性緑内障発作のリスク~瞳を広げる検査は安全なの?~
- 2025.10.3
- 飛蚊症や光が見えたら…「網膜剥離」になる前に知っておきたい目のサイン
- 2025.10.2
- 眼科疾患のリスク因子、診断・治療・予後の検討のための後ろ向き観察研究
- 2025.9.27
- 「進行は止められるのか?」─地図状萎縮の新治療と、患者たちの選択
- 2025.9.20
- 萎縮型加齢黄斑変性に治療薬「アイザベイ」



理事長・院長