診療予約専用 011-788-2210

お問い合わせ 011-708-1010

月~土 午前 9:00~12:00/月・木 午後 14:00~17:30
手術日 火・金の午後 / 休診日 日曜・祝日

交通アクセス [札幌駅徒歩3分]
交通アクセス

閉じる

ウェブ予約

加齢黄斑変性新薬:アンキリン反復タンパク質

6月1日(土)、埼玉県大宮市にお招きいただき、滲出型加齢黄斑変性の長期治療について講演して参りました。

懇親会の席で、先日のブログで紹介したノバルテイス社の新薬や、アラガン社が開発中の新薬が話題に上りました。

今回はアラガン社が開発中の滲出型加齢黄斑変性治療薬剤について紹介します。 

滲出型加齢黄斑変性の治療薬は、脈絡膜新生血管の発生・伸展に重要な役割を担う血管内皮増殖因子という蛋白質の作用を抑制する薬効を有しています。

現行の薬剤やノバルテイス社の新薬は、いずれも抗体という物質を基に創薬されています。

抗体は体内に進入した異物に結合し、異物の作用を抑える蛋白質です。

この仕組みを利用し、作用を抑えたい蛋白質に結合することが出来る抗体類似構造の薬剤が作られています。

類似構造の薬剤は、がんやリュウマチなどの膠原病治療にも応用されており、創薬の潮流となっています。

アラガン社が開発中の新薬は、アンキリン反復蛋白質という、新しい概念に基づき創薬されました。

アンキリン反復蛋白質は、従来の抗体類似構造の薬剤と比べ、

作用を抑制したい蛋白質との結合能力が非常に高く、薬効の持続も長く、

少ない薬剤量で効力を発揮することが期待できます。

また薬剤の大きさ(分子量)が小さく、体の組織への深達性が良いと考えられます。

アンキリン反復蛋白質は熱に強く、水にもよく溶けるため、高濃度の薬剤を作ることも可能です。

以上の特徴から、アンキリン反復蛋白質製剤は治療効果が高く、かつ薬効の持続時間が長いことで、少ない薬剤投与回数で良好な治療効果を得ることが可能と思われます。

本製剤の滲出型加齢黄斑変性に対する治験結果が報告されており、

3か月毎の硝子体注射で、従来薬剤の毎月投与と同等の視力改善が得られました。

ただ、10%弱の患者さんに軽い炎症が認められ、消炎点眼薬で改善すると報告されています。

ほぼ0%と報告されている従来薬と比べると、少々気になる結果です。

薬剤の効果は、試験管の中とヒトの体の中では異なることがあります。

今後の臨床研究のさらなる結果が待たれます。

カテゴリー

アーカイブ

最新の記事

2024.2.18
若年者の裂孔原性網膜剥離
2024.2.11
自宅照度が高齢眼科患者の自宅活動量を規定 
2024.2.3
適度な運動は眼疾患を予防する
2024.1.27
網膜静脈閉塞症は脳卒中/心筋梗塞/死亡リスクが高い
2024.1.20
滲出型加齢黄斑変性・糖尿病黄斑浮腫に朗報
2024.1.14
強度近視では成人後も近視が進行しやすい
2024.1.6
眼疾患が転倒・骨折のリスクを高める
2023.12.24
2023年最も読まれたJAMA Ophthalmology論文ベスト10
2023.12.17
アルツハイマー病治療薬「レカネマブ」が保険適用に
2023.12.9
教育と近視について

ひきち眼科HIKICHI EYE CLINIC 理事長・院長引地 泰一

〒060-0807 北海道札幌市北区北七条西5-7-1札幌北スカイビル14階
JR札幌駅西口、または北口から徒歩3分
ヨドバシカメラ様より北向かいのビルの14階になります。

診療予約専用011-788-2210

お問い合わせ011-708-1010

受付時間
診療受付
9:00~12:00 -
14:00~17:30 - - -

▲は手術日になります。また日曜・祝日は休診となります。