子供のスマホなどの画面機器使用について
学校検診の視力検査が終了し、検査結果の書類を持参し来院されるお子さんが増えて参りました。
日本や中国などアジアの諸国では学童期の近視が増加傾向にあり、スマホやテレビゲームなどの画面を見る機会の増加が要因と考えられています。
米国眼科学会のホームページに「Screen Use for Kids(子供の画面機器の使用)」と言う記事が掲載されました。
記事ではまず、子供がスマホやテレビゲームなどの画面を長時間見ることが、心身や視機能の発達に影響を与え、肥満や睡眠障害を引き起こすと述べ、
就学前の子供が1日2時間以上、画面に向かう習慣があると、注意欠陥多動性障害(ADHD)を発症するリスクが約8倍高くなるという報告を引用しています。
さらに、世界保健機関(WHO)は、1歳未満の乳児に画面機器を見せないように、その後も数年間はできる限り控えるように提唱していること、
米国小児科学会は、生後18〜24か月まではパソコンやスマホなどのデジタルメディアを使用させないように推奨していること紹介しています。
米国眼科学会は子供の画面機器使用について公式な見解を発表していないと前置きし、画面機器使用は子供の目の健康に影響を与える危険性に留意すべきであると述べ、
子供の画面機器使用時の下記のような推奨ポイントを列挙しています。
1.20−20−20ルールに従う:20分毎、20フィート(約6メートル)離れた場所を20秒間見つめる。
2.タイマーを設置して、20−20−20ルールの意識付けをする。
3.電子書籍の代わりに紙媒体の本を読むように心がけ、章が変わる毎に顔を上げて窓の外を見るようにする。
4.ビデオゲームのレベルを達成する毎に、窓の外を20秒ほど眺める。
5.読書の時は、あらかじめ紙挟みで数章を挟んで目印をつけておき、顔を上げて休憩する意識を付ける。電子書籍ではブックマーク機能を利用して、休憩の意識付けを図る。
6.画面のギラつきが眼精疲労を誘発するので、屋外や明るい場所では画面機器を使用しない。
7.画面の明るさやコントラストを調整し、目に優しい条件を整える。
8.姿勢を整える。姿勢が悪いと筋肉がこわばり頭痛が起こり、眼精疲労を誘発する。
9.画面に近づきすぎない。18〜24インチ(45〜60センチ)離れるのが理想的。
10.画面に向かっている時は瞬きをするように意識する。(画面作業をすると瞬きが減り、ドライアイになることが知られています。)
これらのポイントは、大人でも共通です。
パソコンやスマホの使用についてご再考を。
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理事長・院長