診療予約専用 011-788-2210

お問い合わせ 011-708-1010

月~土 午前 9:00~12:00/月・木 午後 14:00~17:30
手術日 火・金の午後 / 休診日 日曜・祝日

交通アクセス [札幌駅徒歩3分]
交通アクセス

閉じる

ウェブ予約

赤色治療(Low-Level Red Light, LLRL)が近視進行を予防

2022年2月のブログで、波長650nmの赤色光(LLRL)を1日2回、3分づつ眼底に照射することで近視進行が抑制できるという中国広州大学からの論文がOphthalmologyに掲載されたとこをご紹介しました。

4月25日、北京の病院で行われたLLRLの有効性を前向きに比較検討した研究結果がJAMA Ophthalmologyの電子版に掲載されました。

前述のOphthalmologyの論文以降、LLRLの近視抑制効果に関する報告がなされており、この分野でのトピックスになっています。

今回のJAMA Ophthalmologyの研究では、強度近視ではない6歳から12歳の336人を、無作為にLLRL治療を行うグループと無治療のグループに分け、近視進行の状況や眼軸長(目の長さ:近視が進むと眼軸長が長くなります)、脈絡膜の厚み(近視が進むと脈絡膜厚が薄くなります)などを測定し、2年間の経過観察が予定されており、まず1年間の調査結果が報告されました。

従来の報告同様に、LLRLは脈絡膜の菲薄化と眼軸長の延長を抑制し、近視進行を予防すること、明らかな副作用がないことが確認されました。

1回3分、1日2回を、4時間以上の間隔で、毎日継続することが推奨されています。 

近視予防として、オルソケラトロジーや低濃度アトロピン、野外活動、近視予防用特殊眼鏡やコンタクトレンズの有効性が報告されています。

これらの治療法とLLRLとを直接的に比較した研究はありませんが、既報の予防効果を比較すると、LLRLの予防効果が最も強い可能性があるとJAMA Ophthalmologyの論文では考察しています。

今後はさらに長期間での治療効果の推移、LLRLを止めた後の近視進行について、何歳くらいまで治療を継続すべきなのか、さらには今回の研究では除外された強度近視での有効性など、更なる知見の集積がなされるものと思います。

(LLRLに使用する治療装置は、現在のところ日本では使用承認が得られておりません。)

カテゴリー

アーカイブ

最新の記事

2025.4.30
小児近視進行抑制治療(リジュセア®ミニ点眼液0.025%)に関するよくあるご質問
2025.4.30
低濃度アトロピン点眼薬(リジュセアミニ点眼液)による近視進行抑制治療を開始します
2025.4.27
小児近視に対する赤色光治療に関する最新研究のご紹介
2025.4.23
新生血管型加齢黄斑変性の治療間隔ってどうやって決めてるの?
2025.4.15
糖尿病の“見えない”網膜の変化をキャッチする新技術
2025.4.6
糖尿病患者の血圧管理に新たな指針:厳格な血圧コントロールが心臓と目を守る
2025.3.31
令和7年ゴールデンウイークの診療について
2025.3.29
児童・生徒の近視進行を抑える点眼薬が日本でも使用可能に〜低濃度アトロピンとは?〜
2025.3.28
クレジットカード利用時の「暗証番号」必須化について
2025.3.22
糖尿病網膜症の新しい治療法「ポートデリバリーシステム(PDS)」とは?

ひきち眼科HIKICHI EYE CLINIC 理事長・院長引地 泰一

〒060-0807 北海道札幌市北区北七条西5-7-1札幌北スカイビル14階
JR札幌駅西口、または北口から徒歩3分
ヨドバシカメラ様より北向かいのビルの14階になります。

診療予約専用011-788-2210

お問い合わせ011-708-1010

受付時間
診療受付
9:00~12:00 -
14:00~17:30 - - -

▲は手術日になります。また日曜・祝日は休診となります。