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赤色治療(Low-Level Red Light, LLRL)が近視進行を予防

2022年2月のブログで、波長650nmの赤色光(LLRL)を1日2回、3分づつ眼底に照射することで近視進行が抑制できるという中国広州大学からの論文がOphthalmologyに掲載されたとこをご紹介しました。

4月25日、北京の病院で行われたLLRLの有効性を前向きに比較検討した研究結果がJAMA Ophthalmologyの電子版に掲載されました。

前述のOphthalmologyの論文以降、LLRLの近視抑制効果に関する報告がなされており、この分野でのトピックスになっています。

今回のJAMA Ophthalmologyの研究では、強度近視ではない6歳から12歳の336人を、無作為にLLRL治療を行うグループと無治療のグループに分け、近視進行の状況や眼軸長(目の長さ:近視が進むと眼軸長が長くなります)、脈絡膜の厚み(近視が進むと脈絡膜厚が薄くなります)などを測定し、2年間の経過観察が予定されており、まず1年間の調査結果が報告されました。

従来の報告同様に、LLRLは脈絡膜の菲薄化と眼軸長の延長を抑制し、近視進行を予防すること、明らかな副作用がないことが確認されました。

1回3分、1日2回を、4時間以上の間隔で、毎日継続することが推奨されています。 

近視予防として、オルソケラトロジーや低濃度アトロピン、野外活動、近視予防用特殊眼鏡やコンタクトレンズの有効性が報告されています。

これらの治療法とLLRLとを直接的に比較した研究はありませんが、既報の予防効果を比較すると、LLRLの予防効果が最も強い可能性があるとJAMA Ophthalmologyの論文では考察しています。

今後はさらに長期間での治療効果の推移、LLRLを止めた後の近視進行について、何歳くらいまで治療を継続すべきなのか、さらには今回の研究では除外された強度近視での有効性など、更なる知見の集積がなされるものと思います。

(LLRLに使用する治療装置は、現在のところ日本では使用承認が得られておりません。)

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