診療予約専用 011-788-2210

お問い合わせ 011-708-1010

月~土 午前 9:00~12:00/月・木 午後 14:00~17:30
手術日 火・金の午後 / 休診日 日曜・祝日

交通アクセス [札幌駅徒歩3分]
交通アクセス

閉じる

ウェブ予約

緊急の眼科受診が必要な飛蚊症

飛蚊症についてはこのブログで何回か取り上げていますが、

目の前に糸くずやタバコの煙のような影が動いて見える症状です。

飛蚊症の原因の主に、目の中にある硝子体の加齢性変化によるので、通常は治療を必要としないのですが、時に網膜剥離や網膜裂孔といった早急な治療を要する疾患が生じていることがあり、突然、飛蚊症を自覚するようになったり症状が悪化したら、早めに眼科を受診することが推奨されています。

米国眼科学会の機関誌のひとつであるOphthalmology Retinaに、「どの様な飛蚊症がより緊急性を要するか」について検討したミシガン大学の論文が掲載されました。

その結果、下記に該当する方は、網膜剥離や網膜裂孔が生じているリスクが高いため、早急な眼科受診が求められると報告しています。

1)飛蚊症に加え、かすんで見えたり、カーテンやベールがかかった様に見える

2)どちらかの目に網膜剥離や網膜裂孔を治療したことがある

網膜が裂けて網膜裂孔ができると、網膜の細い血管が破れて出血が目の中に拡散するため、視野の全体がかすんで見えたり、目の中に拡散した出血に濃淡があると濃い部分があると、目の前を浮遊して見える影も濃く、飛蚊症の症状がより強く自覚されます。

また、他眼に網膜裂孔や網膜剥離の治療を受けた方は、もう一方の眼に網膜裂孔や網膜剥離が生じるリスクが高いことが報告されていますし、治療した網膜剥離や網膜裂孔が再び悪化した際には飛蚊症が増加することが知られています。

今回の論文で、1)や2)に該当する方は早急な眼科受診を要することが、改めて確認されました。

突然、飛蚊症が悪化したら、特にかすみ感を伴ったり、網膜剥離や網膜裂孔の治療歴のある方は、早急に眼科を受診してください。

カテゴリー

アーカイブ

最新の記事

2024.7.26
メラトニンは加齢黄斑変性の発症・進行を予防
2024.7.20
眼科コメディカルセミナー2024
2024.7.11
減量薬は前部虚血性視神経症のリスクあり?
2024.7.4
中外製薬 眼科医配布パンフレット「Ask the expert in nAMD」
2024.7.1
Retina update seminar in Chugoku〜明日から役に立つアレ!〜
2024.6.14
「目の紫外線対策」- 札幌テレビ「どさんこワイドニュース」
2024.6.7
裂孔原性網膜剥離は世界的に増加傾向です
2024.6.1
慢性腎臓病は加齢黄斑変性を進行させる
2024.5.28
眼疾患では気付かぬうちに視機能障害が進んでしまう
2024.5.18
加齢黄斑変性・糖尿病黄斑浮腫に対する抗VEGF療法で自動車運転に必要な視機能の維持を

ひきち眼科HIKICHI EYE CLINIC 理事長・院長引地 泰一

〒060-0807 北海道札幌市北区北七条西5-7-1札幌北スカイビル14階
JR札幌駅西口、または北口から徒歩3分
ヨドバシカメラ様より北向かいのビルの14階になります。

診療予約専用011-788-2210

お問い合わせ011-708-1010

受付時間
診療受付
9:00~12:00 -
14:00~17:30 - - -

▲は手術日になります。また日曜・祝日は休診となります。