論文がRETINAにアクセプトされました
当院での診療成績をまとめた論文がRETINAという網膜・硝子体疾患の分野に焦点を当てた専門学術誌への掲載が決まりました。(論文がアクセプトされました)
RETINA(和訳は網膜)には網膜・硝子体疾患の診断や治療に関する論文が掲載されており、米国の出版社Lippincott Williams & Wilkinsが刊行しています。
今回アクセプトされた論文のタイトルは、Enlargement of choroidal neovascularization before recurrence after photodynamic therapy for pachychoroid neovasculopathyで、
「光線力学的療法で治療したパキコロイド新生血管黄斑症が再燃する前に脈絡膜新生血管の拡大が認められる」といった意味合いです。
滲出型加齢黄斑変性の類縁疾患であるパキコロイド新生血管黄斑症の治療として、光線力学的療法が有効なのですが、治療後1年を過ぎた頃から黄斑網膜下の滲出性変化が再燃する方が散見され始めます。
パキコロイド新生血管黄斑症は滲出型加齢黄斑変性と同じように脈絡膜新生血管が黄斑部に発生し、網膜下の滲出性変化が生じる疾患です。
光線力学的療法を施行することで、パキコロイド新生血管黄斑症の脈絡膜新生血管が小さくなります。
今回の研究で、病状が再燃する方は、小さくなった脈絡膜新生血管が再び大きくなる傾向にあり、
一方、病状が再燃しない方では、小さくなった脈絡膜新生血管の大きさに変化がみられないことが明らかとなりました。
この結果は、脈絡膜新生血管の大きさをモニターすることで、治療後の再燃例を予見することができ、診察間隔の調整や病状再燃の早期発見につながると考えられ、治療成績の向上につながるものと期待されます。
診療現場でのデータの積み重ねが治療の向上をもたらし、新たな治療法の創出にもつながります。
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