診療予約専用 011-788-2210

お問い合わせ 011-708-1010

月~土 午前 9:00~12:00/月・木 午後 14:00~17:30
手術日 火・金の午後 / 休診日 日曜・祝日

交通アクセス [札幌駅徒歩3分]
交通アクセス

閉じる

ウェブ予約

眼内注射の消毒でドライアイ改善

滲出型加齢黄斑変性に対し薬剤を目の中に繰り返し注射する治療法が世界中で行われれています。

注射をする際は、目の周りや目の表面を消毒し、細菌がいない状態にしてから治療を行います。

まぶたの裏側にはマイボーム腺という器官があり、涙の油分を分泌しています。

このマイボーム腺の出口がまつ毛の生え際にあり、細菌感染などで詰まると、涙の中の油分が減り、目の表面が乾きやすくなるため、ドライアイや眼表面に炎症が起きやすくなります。この状態をマイボーム腺機能不全といい、加齢とともに起こりやすくなります。


滲出型加齢黄斑変性に対し繰り返し眼内への薬物注射を受けている眼は、治療が行われていない他眼と比べ、マイボーム腺の機能が良好で、涙液の状態が良く、眼表面の炎症所見も軽いというノルウェイの研究チームの論文が米国眼科学会の機関誌Ophthalmology に掲載されました。

研究では片眼のみ眼内注射を繰り返し受けている滲出型加齢黄斑変性患者90名を対象に、マイボーム腺や涙液、眼表面の状況を検査し、眼内注射を受けている眼と受けていない眼で比較し、上述のような結果となりました。

繰り返し消毒することで、マイボーム腺が清潔に保たれ機能が維持され、マイボーム腺機能不全が回避された結果、ドライアイや目の表面の炎症の改善につながったものと考察されています。

この報告は眼内注射の思わぬ副次効果であり、興味を持ちました。

もちろん眼内注射を受けなくても、まつ毛の付け根付近をベビーローションなどできれいに清拭することで、清潔に保つことができ、マイボーム腺機能不全の治療や予防になります。

カテゴリー

アーカイブ

最新の記事

2025.4.30
小児近視進行抑制治療(リジュセア®ミニ点眼液0.025%)に関するよくあるご質問
2025.4.30
低濃度アトロピン点眼薬(リジュセアミニ点眼液)による近視進行抑制治療を開始します
2025.4.27
小児近視に対する赤色光治療に関する最新研究のご紹介
2025.4.23
新生血管型加齢黄斑変性の治療間隔ってどうやって決めてるの?
2025.4.15
糖尿病の“見えない”網膜の変化をキャッチする新技術
2025.4.6
糖尿病患者の血圧管理に新たな指針:厳格な血圧コントロールが心臓と目を守る
2025.3.31
令和7年ゴールデンウイークの診療について
2025.3.29
児童・生徒の近視進行を抑える点眼薬が日本でも使用可能に〜低濃度アトロピンとは?〜
2025.3.28
クレジットカード利用時の「暗証番号」必須化について
2025.3.22
糖尿病網膜症の新しい治療法「ポートデリバリーシステム(PDS)」とは?

ひきち眼科HIKICHI EYE CLINIC 理事長・院長引地 泰一

〒060-0807 北海道札幌市北区北七条西5-7-1札幌北スカイビル14階
JR札幌駅西口、または北口から徒歩3分
ヨドバシカメラ様より北向かいのビルの14階になります。

診療予約専用011-788-2210

お問い合わせ011-708-1010

受付時間
診療受付
9:00~12:00 -
14:00~17:30 - - -

▲は手術日になります。また日曜・祝日は休診となります。

© HIKICHI EYE CLINIC ALL RIGHTS RESERVED.