診療予約専用 011-788-2210

お問い合わせ 011-708-1010

月~土 午前 9:00~12:00/月・木 午後 14:00~17:30
手術日 火・金の午後 / 休診日 日曜・祝日

交通アクセス [札幌駅徒歩3分]
交通アクセス

閉じる

ウェブ予約

首のマッサージと飛蚊症

うつ伏せの姿勢で頭と首のマッサージを受けた後に左眼に飛蚊症が生じたトロント大学の症例写真がOphthalmologyに掲載されました。

症例は41歳の女性で、特発性頭蓋内圧亢進症の既往がある方でした。

眼底検査では両眼の視神経乳頭(視神経の目から脳への出口)が腫脹し、左眼は腫脹した視神経乳頭から眼内に少量の出血が認められ、飛蚊症を引き起こしたようです。

首のマッサージをすることで、首の血管が圧迫され、脳から首への血液排出が悪くなり、脳に血液が滞ったことで、元来、高めの頭蓋内圧がさらに上昇し、視神経乳頭の静脈圧も高まり、静脈が破れて出血したのであろうと報告では考察しています。

特発性頭蓋内圧亢進症は、明らかな病気が無いにも関わらず頭蓋内圧が上昇する病気で、原因は分かっていないようですが、脳からの血液を排出する太い静脈が細いために、脳からの血液排出が遅れ、血液が溜まることで、頭蓋内の圧力が高くなる方がおられるようです。

この症例と眼底所見が類似する、バルサルバ網膜症という病気があります。

バルサルバ網膜症は主に、網膜中央の黄斑部網膜の内面に出血する病気です。 

息を止めていきむと胸腔内圧が急激に上昇し、目から心臓への血液の流れが悪くなり、目の中の静脈血管の内圧が高まり、網膜表層血管が破れて出血すると考えられています。

便秘時にいきんだり、咳や嘔吐などでバルサルバ網膜症を発症することがあります。

また、筋トレでバーベルを持ち上げる際に息を止めると、胸腔内圧が急激に上昇しますので、バルサルバ網膜症をまねく可能性がありますので、ご留意ください。

カテゴリー

アーカイブ

最新の記事

2025.4.30
小児近視進行抑制治療(リジュセア®ミニ点眼液0.025%)に関するよくあるご質問
2025.4.30
低濃度アトロピン点眼薬(リジュセアミニ点眼液)による近視進行抑制治療を開始します
2025.4.27
小児近視に対する赤色光治療に関する最新研究のご紹介
2025.4.23
新生血管型加齢黄斑変性の治療間隔ってどうやって決めてるの?
2025.4.15
糖尿病の“見えない”網膜の変化をキャッチする新技術
2025.4.6
糖尿病患者の血圧管理に新たな指針:厳格な血圧コントロールが心臓と目を守る
2025.3.31
令和7年ゴールデンウイークの診療について
2025.3.29
児童・生徒の近視進行を抑える点眼薬が日本でも使用可能に〜低濃度アトロピンとは?〜
2025.3.28
クレジットカード利用時の「暗証番号」必須化について
2025.3.22
糖尿病網膜症の新しい治療法「ポートデリバリーシステム(PDS)」とは?

ひきち眼科HIKICHI EYE CLINIC 理事長・院長引地 泰一

〒060-0807 北海道札幌市北区北七条西5-7-1札幌北スカイビル14階
JR札幌駅西口、または北口から徒歩3分
ヨドバシカメラ様より北向かいのビルの14階になります。

診療予約専用011-788-2210

お問い合わせ011-708-1010

受付時間
診療受付
9:00~12:00 -
14:00~17:30 - - -

▲は手術日になります。また日曜・祝日は休診となります。

© HIKICHI EYE CLINIC ALL RIGHTS RESERVED.