令和6年12月27日(金) 午前・午後診察します
2024.12.3 お知らせ
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加齢黄斑変性が進行し、滲出型あるいは萎縮型といった重症型になると、視力低下や中心暗点(見ようとする部分が暗く見えない)、変視症(物が歪んで見える)といった症状が出現し、視機能が障害されます。
重症型になる前段階の加齢黄斑変性は「前駆病変」と呼ばれており、自覚症状に乏しく、症状が全く無いか、あってもわずかな歪みを自覚する程度ですので、視機能は概ね良好です。
この前駆病変は、加齢に伴う眼底の変化なので、年を重ねるに従い、どなたにも起こり得る状態ですので、前駆病変から重症型への進行防止が大切になります。
前駆病変を有する患者様に対して重症型への進行予防を目的に、
推奨のサプリメントは、
それぞれの成分を単独で服用するよりも、全ての成分を併用することで予防効果が高まることが確認されています。
この検証を行ったのは米国国立眼研究所で、上述のサプリメントを5〜7年間服用を継続した効果が報告されていましたが、
10年間の服用継続の結果が、6月2日、JAMA Ophthalmologyの電子版に掲載されました。
その結果、長期間服用しても副作用は無く安全であり、かつ、重症型の加齢黄斑変性への進行予防効果も引き続き確認されました。
従って、今後も前駆病変を有する患者様に対しては、重症型への進行予防のために、ビタミンC・ビタミンE・ルテインとゼアキサンチン・亜鉛・銅が含有されたサプリメントの服用が推奨されます。
ただ、サプリメントの服用で、重症型に進行する症例の割合は減りますが、全員が進行しないというわけではありませんので、眼科での定期的な検査は必要です。