ブルーライトカットのメガネは良いのでしょうか?
患者さんから「ブルーライトカットのメガネの方が良いのでしょうか」とご質問をいただくことがあります。
答えはノーで、ブルーライトカットの必要性がないことを説明しています。
ブルーライトに関する多くの既報を検証し、ブルーライトカットの必要性がないことを論述した「ブルーライトの危険性とこれに対する過大広告」という総説論文が、American Journal of Ophthalmologyの電子版に掲載されました。
この論文では、強めの表現で、企業がブルーライトの弊害を過度にあおり、ブルーライトを恐れるあまり健康を害する方も出ていると警鐘を鳴らしています。
網膜細胞に極端に強いブルーライトを照射した際に、細胞障害が生じたという報告があるのですが、通常の太陽光線や生活環境での光の強さでは全く問題がないことを、今回の論文では強調しています。
ブルーライトは薄暗がりでの視機能維持に大切な光で、日内リズムを刻むのに必須の働きをしています。
薄暗がりでの視機能低下は、高齢者の転倒リスクを高めますし、日内リズムの変調は不眠症などを引き起こし、ひいては健康を害することにつながります。
ブルーライトが加齢黄斑変性を進行させるのではと心配される方がおられるのですが、これについても多くの研究が行われており、ブルーライトの危険性は確認されておらず、危惧することはないと今回の論文は述べています。
またブルーライトのカットで眼精疲労が緩和されるという科学的な報告はありません。