巣ごもりの年末年始と眼精疲労
2020年も残りわずかになりました。
コロナウイルス感染予防のため、年末年始の移動自粛が求められており、
巣ごもりの年末年始です。
当院はこの1年、職員が一丸となって感染予防に努めてまいりました。
私は、書店で本を手にとることも、映画館に行くことも感染予防のために控えました。
そこで、遅まきながらアナログ世代の私は、電子書籍と動画配信サイトを今年初めて利用しました。
例年は駅伝三昧の三箇日なのですが、2021年のお正月は電子書籍で本を読んで、動画サイトで映画を観ようと考えています。
私はタブレットを利用するのですが、気になるのが眼精疲労です。
眼精疲労では、ピントが合いにくい、目が霞む、充血や目がしょぼしょぼする、乾く、目の奥が痛いといった症状が現れます。ひどくなると肩こりや頭痛もおこります。
長時間のタブレット、パソコンやスマートフォンの使用は、目のピント調節筋に負担をかけ、調節筋の疲労を招きます。
さらにモニターやディスプレイの長時間使用は、瞬きの回数を減らし、ドライアイを誘発します。ドライアイはかすみ目や目の疲労感を助長し、さらに症状を悪化させます。
以下に年末年始の眼精疲労対策について紹介します。
1.タブレットやスマートフォンは40〜50cmの距離を保って使用しましょう。パソコンの画面なら50~70cmになるように調整しましょう。
2.もちろん、姿勢は正しく。明るい環境下で。
3.画面は視線よりもやや低めに設置を(これはドライアイ対策になります)。
4.長時間の連続使用は避けましょう。30分ごとに5分程度、あるいは1時間ごとに10分程度は休憩をとって、目を休めましょう。
5.北海道の冬は室内が乾燥するので、部屋の湿度を保つことは目の表面の乾燥が軽減され、ドライアイ対策につながります。
6.瞼に40℃くらいの蒸しタオルをのせて10分ほど温めるのもお薦めです(同様の目的でホットアイマスクが市販されています)。
血行が良くなってピント調整筋の疲れが改善する効果や、涙の性状が良くなり表面の潤いが保たれ易くなる効果が期待できます。
ご紹介しました事柄を実践して眼精疲労を克服し、巣ごもりの年末年始を乗り越えましょう。
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