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7月22日の毎日新聞に「点字毎日5000号 1922創刊」という記事が載っていました。
点字毎日は毎日新聞が1922年(大正11年)に創刊した日本唯一の週刊点字新聞で、7月26日号で記念すべき通巻5000号になるそうです。
毎日新聞の記事には
ラジオ放送もなかった1922年に創刊。戦火に見舞われた昭和、災害が相次いだ平成、新型コロナウイルス禍の令和と、創刊以来約1世紀にわたり、一度も休刊せず全盲の読者とともに歩んできた。
発刊の目的は、視覚障害者に「自ら読みうる新聞を提供し、新聞の文化的使命を徹底」すること。現在日曜発行で、A4判60ページ。毎日新聞の点訳ではなく、障害福祉問題を中心に独自に取材、編集している。
今回のコロナ禍では、指点字など人に触れるコミュニケーションが必要な盲ろう者の生活の実情や、視覚障害者へ情報支援する点字図書館の取り組みなどを詳報してきた。」 とあります。
ネットを検索すると、点字毎日編集部を取材した國富友希愛さんの記事が見つかりました。
この記事によると、点字毎日には3つの役割があり、一つ目は、“伝える”。わかりやすい言葉で、視覚障害者の方に“伝える”役割。
二つ目は、“つながる”。盲界(視覚障害者のコミュニテイ)にとっての再会の場であり、出会いの場であり、つながりを生む媒体であること。
三つ目は、“のこす”。創刊後の100年間に視覚障害者がどういうことを考えてきたのか、さらにこれからも残していく媒体。
さらに國富友希愛さんの記事によると、初代編集長の中村京太郎氏は、「点字毎日は、目の見えない人のためであり、かつ目の見える人の意識を変える存在」だという理念を持っておられたそうです。
点字毎日は1世紀にわたり、視覚にハンデを持つ方のつながりの場を提供し、孤立を防ぎ、社会進出への道を切り開いて来られました。
必ずしも十分に社会参加できるような環境になかった障害を持った方々が、積極的に参加・貢献できる共生社会の構築が求められていますが、
障害者施設殺傷事件など共生とは反対の内向きなニュースも散見されます。
100年前に既に共生の理念を持っておられた中村京太郎氏は、現在の社会をどのように評価されるでしょうか?