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米国眼科学会での発表決定

世界最大規模の眼科学術会議、米国眼科学会年次総会が

今年は10月12日〜15日、サンフランシスコで開催されます。

嬉しいことに、私の抄録が受理され、

米国眼科学会総会で研究成果を発表できることとなりました。

本学会では、投稿された抄録のうち発表が許可されるのは約30%と言われていますので、なかなかの狭き門です。

今回はe-posterという発表形態で、作成した発表スライドに英語の音声を付け、

学会のホームページにアップするように求められています。

米国眼科学会の会員は、学会場に居なくてもパソコンやスマートフォン等で

e-posterの閲覧が可能です。

学会場にも閲覧用のブースが設けられるそうです。

学会からの連絡では、e-poster発表者の学会場への出席は任意とのことです。

当初は久しぶりにサンフランシスコに行こうかと思ったのですが、

既に手術の予約が入っており、出席は諦めネット上での参加といたしました。

ちなみに発表は、

滲出型加齢黄斑変性に対し抗血管内皮増殖因子治療(眼の中に薬を注射する治療法)を行い

長期間病状が安定している症例において、

その後の再発を予見する検査所見についての検討です。

突然の再発は、治療で改善した視機能を一気に悪化させてしまいます。

再発する前に予見し、再発を抑えることで、再発時の視機能低下を予防することができます。

研究では、治療の経過中に滲出型加齢黄斑変性の病気の本体である脈絡膜新生血管の大きさや形態が変化することが明らかとなり、

脈絡膜新生血管のモニタリングが再発予見には大切であるという知見を得ました。

従来、脈絡膜新生血管を描出するためには、

造影剤を静脈注射し血管造影検査を行う必要がありました。

血管造影検査は、手技が煩雑で時間もかかり、造影剤による副作用も懸念され、

頻回に行うことができません。

最近開発された光干渉断層血管撮影(OCTアンギオグラフィー)は、

造影剤を使用することなく、数秒で脈絡膜新生血管を描出することができ、

脈絡膜新生血管をモニタリングしながらの治療が可能となって来ました。

ただ、光干渉断層血管撮影には改善の余地が残っており、

画像解像度のさらなる向上や画像解析ソフトの充実などが期待されます。

滲出型加齢黄斑変性に対する治療は、今後も向上すると思います。

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