遠近両用メガネをかけての歩行は要注意
- 2016.8.21
- お困りごと解決情報
- 遠くにも近くにもピントの合う遠近両用メガネ。
- 遠くを見るにも近くを見るにも、ひとつのメガネで事足りて、とても便利。
- 老眼世代にはよく普及している一般的なメガネです。
- でも、近くを見る時は少しアゴを上げ、下方レンズを通して見るなど、慣れが必要です。
- 慣れないと、視線を変えた時にピントが合わない瞬間が長くなります。
- 「遠近両用メガネをかけての歩行時、視界がぼやけることがあり、
- 高齢者のつまずきや転倒のリスクが高まる可能性がある」
- という研究結果が報告されました。
- (Black AA et al. Effect of gaze position and blur on stepping accuracy in older adults. Optometry and Vision Science 2016;93:560-566.)
- 視界のぼやけが転倒につながる危険を最も高めたのは、
- 歩行の一歩目を踏み出す際に、
- 足を踏み出す場所よりも前方を見ていた時だったそうです。
- 階段や段差のある地面など、正確な足の運びが重要になる場所では
- 転倒リスクが高くなる可能性があるようです。
- 高齢者は転倒により骨折しやすく、転倒予防の対策が大切です。
- 足を滑らせたり、つまずいたりするリスクを最小限にするために、
- 歩き出しはしっかり足元を見ることを習慣としたり、
- 歩行時は単焦点メガネの装用を今回の研究結果の報告者は勧めています。
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