診療予約専用 011-788-2210

お問い合わせ 011-708-1010

月~土 午前 9:00~12:00/月・木 午後 14:00~17:30
手術日 火・金の午後 / 休診日 日曜・祝日

交通アクセス [札幌駅徒歩3分]
交通アクセス

閉じる

ウェブ予約

加齢黄斑変性に対する他家iPS細胞を用いた治療の1年後成績

先週末は東京で開催された第123回日本眼科学会総会に参加しました。

総会初日の4月18日、理科学研究所と神戸市立中央市民病院などのチームは、他人のiPS細胞(他家iPS細胞)から作った網膜色素上皮細胞を滲出型加齢黄斑変性の5眼に移植した世界初の臨床研究の、1年後治療成績を報告しました。

5眼とも移植した細胞は腫瘍化せず黄斑部に定着し、1眼で軽い拒絶反応があったものの、眼局所のステロイド薬投与のみで拒絶反応を抑えることが可能でした。

また5眼とも視力は維持されているそうです。

今回の研究結果により、他家iPS細胞由来の網膜色素上皮細胞移植の安全性が確認されました。

他人のiPS細胞を利用する治療は、患者本人のiPS細胞を利用する治療に比べ、費用や準備期間を抑えることができます。

ヒトの皮膚や血液からiPS細胞を作るには、多くの費用と時間を要します。

今回のように、あらかじめ健康な他人の皮膚や血液からiPS細胞を作り、それを増やして備蓄することで、費用や準備期間を減らすことができます。

ただ、他人のiPS細胞を利用した場合は、他人の細胞を除去しようとする反応(拒絶反応)が懸念されます。

様々な型のiPS細胞を準備し、患者に合ったiPS細胞を選択することで、拒絶反応を抑えられます。

今回の報告でiPS細胞の安全性が確認されたことは、他家iPS細胞を利用した治療の実用化に向けた大きな成果です。

加齢黄斑変性以外の疾患に対する他家iPS細胞を利用した臨床研究も加速すると期待されます。

カテゴリー

アーカイブ

最新の記事

2025.2.8
加齢黄斑変性と抗凝固薬
2025.2.3
iPS細胞由来立体網膜シートによる網膜色素変性症治療
2025.1.26
初期・中期加齢黄斑変性に対するフォトバイオモジュレーション
2025.1.19
笑いがドライアイの治療になる
2025.1.13
後天性眼瞼下垂の点眼治療剤
2025.1.6
大阪・関西万博 大阪ヘルスケアパビリオン
2024.12.28
画竜点睛(がりょうてんせい)
2024.12.19
グリシン内服が近視進行を抑制?
2024.12.15
糖尿病治療薬SGLT2阻害薬は糖尿病網膜症の進行を抑える効果がある
2024.12.3
令和6年12月27日(金) 午前・午後診察します

ひきち眼科HIKICHI EYE CLINIC 理事長・院長引地 泰一

〒060-0807 北海道札幌市北区北七条西5-7-1札幌北スカイビル14階
JR札幌駅西口、または北口から徒歩3分
ヨドバシカメラ様より北向かいのビルの14階になります。

診療予約専用011-788-2210

お問い合わせ011-708-1010

受付時間
診療受付
9:00~12:00 -
14:00~17:30 - - -

▲は手術日になります。また日曜・祝日は休診となります。