3歳児健診
2024.10.9 ブログ
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中外製薬株式会社のバビースモという滲出型加齢黄斑変性(nAMD)・糖尿病黄斑浮腫・網膜静脈閉塞症による黄斑浮腫に対する治療薬を紹介する眼科医向けのパンフレットが出来上がり、6月末頃から全国の眼科医への配布が開始されました。
今回のパンフレットは、「滲出型加齢黄斑変性治療のエキスパートへの質問」というタイトルで、僭越ながら私が質問にお答えした内容をまとめたものです。
滲出型加齢黄斑変性に対する治療は、血管内皮増殖因子阻害薬を目の中に、
定期的・継続的に注射することで、視力を改善させ、これを維持することができます。
継続的に長期間の治療が必要であることによる患者様の時間的負担、
薬剤は保険診療の適応ですが、薬剤が高価格であるこによる金銭的負担、さらに
外来受診にご家族のサポートを要する高齢の患者様では、ご家族にも負担がかかります。
これらの負担を軽減するために開発された薬剤の一つがバビースモです。
臨床治験では薬剤の投与間隔を16週まで延長できた症例が45.7%、12週が34.0%でした。
従来の薬剤では一般的に4週から12週間隔の投与ですので、バビースモは投与間隔を延長することができます。
私の施設で行った、従来の薬剤からバビースモに変更し投与間隔の延長を図った研究でも、病状を悪化させることなく投与間隔を延長できることが確認確認されました。
北海道の地域性から遠方から通院される患者様が多いため、患者さんやご家族の負担軽減のために、安全に投与間隔を延長することが求められます。
患者様が実感できる日常生活に支障のない視機能を維持すること、実感できる投与間隔の延長が治療の継続につながり、治療中断による視機能低下を防ぐことになります。
ところで、このパンフレットには私の似顔絵と思われるイラストがあるのですが、似てますか?