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高校生のインターネット利用時間が1日6時間超 近視予防対策が急務

先日、こども家庭庁が公表した「令和5年度青少年のインターネット利用環境実態調査」の調査結果(速報)、特に高校生の平日のインターネット利用時間が1日当たり6時間を超えていることなどが話題となり、マスコミで取り上げられました。

この調査の対象者は、満10歳から17歳の青少年5,000人とその青少年と同居する保護者5,000人、および0歳から9歳の子供と同居する保護者3,000人です。

青少年のインターネット利用率は98.7%で、学校種別でみると、小学生(10歳以上)98.2%、中学生98.6%、高校生99.6%で、ほぼ全ての青少年がインターネットを利用しています。

低年齢層の子供のインターネット利用率は74.9%で、通園中(0歳~6歳)では68.0% 、小学生(6歳~9歳)では90.0%でした。

年齢が上がるとともにインターネットの利用率も高くなり、2歳で約6割、5歳で約8割となっていました。

青少年の利用内容の内訳は以下の通りでした。

高校生:動画を見る(95.8%)、音楽を聴く(93.2%)、検索する(91.0%)、勉強する(78.3%)

中学生:動画を見る(94.1%)、ゲームをする(87.5%)、検索する(85.5%)、勉強する(73.1%)

小学生(10歳以上):動画を見る(90.5%)、ゲームをする(87.5%)、勉強する(67.3%)

インターネットを利用すると回答した青少年の平均利用時間は、前年度と比べ約16分増加し、約4時間57分。

高校生は約6時間14分、中学生は約4時間42分、小学生(10歳以上)は約3時間46分。

インターネットを利用している低年齢層の子供の平均利用時間は、前年度と比べ約3分増加し、約2時間5分。

インターネットの平均利用時間は、年齢とともに増加傾向にあります。

低年齢層の子供の保護者のうち、「ルールを決めている」との回答は80.8%で、子供の年齢が上がるとともに割合は増加傾向でした。

一方、学校種が上がるにつれて「ルールを決めていない」との回答が増え、青少年と青少年の保護者の「ルールの有無に関する認識のギャップ」が拡大傾向にあったようです。

以前のブログで紹介した、文部科学省「令和4年度学校保健統計」では、裸眼視力1.0未満の児童生徒は、小学校3割超・中学校約6割・高等学校約7割。

小中高生いずれも過去最多で、スマートフォンやタブレット端末で近くを見る時間が長くなったことが原因と推測されています。

低年齢で近視になったお子さんは、近視の進行が早いことが報告されており、

強度近視では壮年期に緑内障や白内障、黄斑疾患などの発症リスクが高まることも知られています。

スマートフォンやタブレット端末の使用やインターネットの利用はお子さんの日常生活の一部分になっていますので、これらを上手に利用し、近視予防・進行防止に努めることが大切です。

文科省は近視対策として、保護者や児童生徒に向けて、

・姿勢良く椅子に座り、目と端末を30センチ以上離す

・30分に1回は画面から目を離し、遠くを20秒以上見る

・就寝の1時間前にはデジタル端末の利用を止める

・明るい部屋で使用し、夕方や夜は画面を少し暗めにする

などの注意を呼びかけています。

さらに、世界的に推奨されている近視予防が、1日2時間を目安に屋外で過ごすことです。

木陰のような明るさで近視予防効果が確認されています。

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