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加齢黄斑変性のサプリメントは有効性と安全性が検証されています

加齢黄斑変性は網膜の中央部である黄斑に加齢性の変化が進行し、物が歪んで見えたり(変視症)、視野の中心部分が暗く見えなくなる(中心暗点)症状が進行する疾患です。

前駆病変と呼ばれる早期の加齢黄斑変性は、日本人80歳代の4人に1人が発症し、

変視症や中心暗点が急速に進行する進行期の加齢黄斑変性は、高齢者の70〜80人に1人の割合で発症すると報告されています。

前駆病変から進行期加齢黄斑変性への悪化を予防する治療として、サプリメントの服用が推奨されています。

Age-Related Eye Disease Study (AREDS)は、1990年代、米国で数千人を対象に7年以上の長期間、ビタミンC、ビタミンE、亜鉛、ベータカロテンの服用が、前駆病変から進行期への悪化を予防できるかについて検討しました。

その結果、ビタミンC、ビタミンE、亜鉛、ベータカロテンを一緒に服用することで、進行期に至る症例を25%減少できることが明らかとなりました。

その後、ベータカロテンの長期摂取で肺がんや心血管疾患の発症が高まるリスクが示唆されたため、

2006年から開始されたAREDS2では、ルテイン・ゼアキサンチンといったカロテノイド、ドコサヘキサエン酸(DHA)・エイコサペンタエン酸(EPA)といったω3不飽和脂肪酸の、前駆病変から進行期加齢黄斑変性へ予防効果を検討しました。

その結果、ルテイン・ゼアキサンチンの進行予防効果が確認され、DHA・EPAについては効果が確認されませんでした。

以上の経緯から、現時点で加齢黄斑変性の患者様に推奨されるサプリメントは、  ビタミンC、ビタミンE、亜鉛、ルテイン、ゼアキサンチンを一緒に服用していただくものです。

(亜鉛の摂取により銅の吸収が悪くなるため、加齢黄斑変性用のサプリメントには、銅も含まれています。)

加齢黄斑変性に対するサプリメントは、医療機関での処方が可能な治療薬の承認・認可に必要な大規模治験と同様の研究を行い、効果と安全性を検証されており、治療として世界的に推奨されているものです。

ビタミンC、ビタミンE、亜鉛、ルテイン、ゼアキサンチンは植物などから抽出したり、化学的に合成されますので、未知の成分が混入するリスクは極めて少ないと思われますので、安心して服用をご継続いただけます。

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