診療予約専用 011-788-2210

お問い合わせ 011-708-1010

月~土 午前 9:00~12:00/月・木 午後 14:00~17:30
手術日 火・金の午後 / 休診日 日曜・祝日

交通アクセス [札幌駅徒歩3分]
交通アクセス

閉じる

ウェブ予約

若年者の裂孔原性網膜剥離

今月号のOphthalmology Retinaに、若年者の裂孔原性網膜剥離に対するラッシュ大学(米国シカゴ市)の手術成績が掲載されました。

裂孔原性網膜剥離(いわゆる網膜剥離)は主に40歳以降に発症する病気ですが、10代や20代といった若い世代にも発症します。

眼球壁に接着している網膜が眼球壁から剥がれる病気が網膜剥離で、色々な原因で網膜は眼球壁から剥がれることがあります。

裂孔原性網膜剥離は、網膜に破れ目(網膜裂孔)ができ、目の中の液体が網膜裂孔を通って網膜下にまわり込み、網膜裂孔周囲の網膜が剥がれる網膜剥離が生じます。

剥離した網膜は光を感じることができないため、剥離した網膜の範囲が拡大すると視野欠損が進行します。

この論文の対象は、裂孔原性網膜剥離で手術を受けた30歳以下の101人です。

61%の症例は近視にともなう網膜周辺部変性巣からの網膜剥離で、外傷に起因する症例が7%、内眼手術後の症例が6%でした。

69%の症例で強膜内陥術という術式が選択され、25%は強膜内陥術と硝子体手術が併施され、6%は硝子体手術が施行されました。

強膜内陥術単独と強膜内陥術+硝子体手術は初回手術での網膜剥離治癒率がいずれも90%ほどで、一方、硝子体手術では75%でした。

従って、若年者の裂孔原性網膜剥離は従来から言われている通り、強膜内陥術が第一選択の手術治療であると論文の著者らは述べています。

また、12例は初診時に両眼に裂孔原性網膜剥離が発生しており、1年間経過観察ができた症例の14%、5年以上経過観察ができた18%で、経過中に他眼に網膜裂孔あるいは裂孔原性網膜剥離が生じました。

このことから、裂孔原性網膜剥離の既往がある患者は他眼にも発症するリスクが高いため、長期にわたって定期検査を行う必要があると結論づけています。

当院でも若年者の裂孔原性網膜剥離に対しては強膜内陥術を第一選択の術式として施行しています。

当院での強膜内陥術の網膜剥離治癒率は今回の報告よりもさらに良好です。

また、当院では、「裂孔原性網膜剥離が生じた症例の他眼は、裂孔原性網膜剥離の既往の無い症例と比べ10倍、裂孔原性網膜剥離を発症しやすい」と報告されていることを患者様に説明し、定期的な経過観察の必要性を伝えるとともに、

飛蚊症の悪化や視野欠損を自覚した際はすぐに受診するようにと説明しています。

カテゴリー

アーカイブ

最新の記事

2026.7.5
STVでもお話ししましたが…夏は「皮膚」だけでなく「目」も紫外線対策を
2026.6.28
全国の眼科医が集まる「日本眼科医会代議員会」に参加しました
2026.6.21
強い近視の方は緑内障に注意? ― 日本1400万人超の大規模研究からわかったこと
2026.6.14
「視力は良いのに見えにくい」― 網膜前膜で最初に低下するのは“読む力”かもしれません
2026.6.6
見えないところこそ大切に ― 手術室の空気環境を毎年確認しています
2026.5.31
白内障手術と同時に行う「iStent inject W」とは? ─ 最近の研究から見えてきたこと
2026.5.24
網膜の神経を守る“縁の下の力持ち” ― ミュラー細胞と新しい網膜保護の考え方
2026.5.16
「治療を休むと戻らない」―糖尿病黄斑浮腫で本当に怖いこと―
2026.5.14
眼瞼下垂に対するアップニーク®ミニ点眼液について
2026.5.9
「高い枕は目に良い?」― 緑内障と寝る姿勢の意外な関係

ひきち眼科HIKICHI EYE CLINIC 理事長・院長引地 泰一

〒060-0807 北海道札幌市北区北七条西5-7-1札幌北スカイビル14階
JR札幌駅西口、または北口から徒歩3分
ヨドバシカメラ様より北向かいのビルの14階になります。

診療予約専用011-788-2210

お問い合わせ011-708-1010

受付時間
診療受付
9:00~12:00 -
14:00~17:30 - - -

▲は手術日になります。また日曜・祝日は休診となります。