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視覚支援カメラ – ドラマ「ラストマン」

TBS日曜劇場「ラストマンー全盲の捜査官―」は、幼少期に全盲となった米国FBI捜査官が主役のテレビドラマです。

このドラマでは色々な視覚支援装置が登場します。

その中の一つに、眼前の視覚情報を認識・判断し装着者に伝えるAI(人工知能)内蔵の耳掛けタイプの小型カメラがあります。

この視覚支援カメラが目の前で起きている状況や目の前にいる人物が誰であるかを音声で伝えることで、全盲のFBI捜査官が事件を解決に貢献します。

この視覚支援カメラは、決してドラマの中だけの架空の装置ではありません。

例えば、マイクロソフト社が開発し無料で提供している「Seeing AI」(シーイング・エーアイ)というスマートフォンのアプリは下記のような色々な機能が備わっています。

1)スマートフォンの画面に写し出された文字や書類を読み上げたり、バーコードを読み込み、製品情報を伝えてくれます。

2)ドラマのように予め登録した家族・友人の顔を認識し、写真の人物や風景を伝えてくれます。部屋の中にある家具の名称やドアまでの距離を認識し、音声で伝えることも可能です。

3)手元にある紙幣を読み上げたり、色を識別することで服の色を伝えてくれます。

4)部屋の照明の明るさを音の変化で伝えてくれますので、消灯の確認が可能です。

日本マイクロソフト社のホームページに、お仕事や家事などにSeeing AIを活用されている方の映像が紹介されていますのでご覧ください。

マイクロソフト社のSeeing AIはスマートフォンのカメラで人や物などを捉え、音声で情報を伝えてくれるのですが、ドラマで登場する様な小型カメラを眼鏡フレームに取り付け、知りたいものを指さすと、カメラが捉えた文字や人の顔、紙幣、色、時刻表示などを認識し、情報を音声にして耳元のスピーカーで伝えるという視覚支援装置も開発されているようです。

全盲では無くても視力が良くない方の中には、「信号が見え難くくて困る」とおっしゃる方がおられます。

日本信号株式会社は、歩行者信号の情報を提供し歩行支援を行う「信GO!」というアプリを提供しています。

歩行者信号の情報をスマートフォンの音声や振動、画面表示で確認することができ、交差点名称と方向名称も音声で確認することができます。

さらに、押ボタンがある交差点では、スマートフォンで押ボタンの操作をすることもできます。

今回は視覚支援のスマホ用アプリをご紹介しましたが、これ以外にもさまざまなグッズが考案されており、手軽にすぐに利用可能な小物もたくさん利用可能です。

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