腸内細菌とドライアイ
- 7月9日(土)、北海道眼科医会とわかもと製薬の共催で講演会を行いました。
- 本講演会は “涙”に焦点を当て企画しました。
- 岡山県玉野市の井上康先生(井上眼科院長)は「流涙症について」、
- 慶應大眼科教授の坪田一男先生は「腸内細菌に注目したドライアイサプリ」
- と題しご講演下さいました。
- ところで皆さんも「腸内細菌とドライアイ?」って思いますよね。
- ヒトの腸管内では多種・多様な細菌が絶えず増殖を続けていて、
- 腸内細菌と呼ばれています。
- 腸内細菌の数はおよそ100兆個。
- その種類は一人あたり数百種にのぼり、
- その構成は食習慣や年齢などによって一人ひとり異なっています。
- 腸内細菌は、健康と密接な関係があります。
- 腸の働きは脳の働きや人の体を守る免疫にも関係し、
- カラダの働きを調整しています。
- 目は脳の一部と考えられていますので、
- 腸の働きと目の病気も密接に関連していることが解ってきました。
- 坪田先生は、乳酸菌を含むサプリメントの服用が腸内細菌を整え、
- ドライアイ症状の改善につながることをご解説下さいました。
- ドライアイサプリメントには乳酸菌の他、
- 悪玉菌の生育を抑え腸内環境を改善するラクトフェリン、
- 抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンE、
- 網膜に有効なルテインなどが含まれています。
- 眼科疾患の多くは加齢性変化です。
- 腸内細菌を整え全身状態を整え、ドライアイを治す。
- ドライアイサプリメントはまさにアンチエイジングと言えるかも知れません。
カテゴリー
- お知らせ (34)
- ブログ (333)
- iPS細胞 (17)
- IT眼症 (8)
- OCTアンギオ (4)
- アルツハイマー病 (6)
- アレルギー性結膜炎 (5)
- お困りごと解決情報 (17)
- こんな症状が出たら (34)
- サプリメント (11)
- スタッフから (5)
- ドライアイ (13)
- 中心性漿液性網脈絡膜症 (2)
- 人工知能(AI) (11)
- 加齢黄斑変性 (76)
- 外斜視 (1)
- 抗がん剤による眼障害 (1)
- 白内障 (14)
- 看護からのお知らせ (1)
- 眼精疲労 (11)
- 糖尿病網膜症 (31)
- 紫外線 (1)
- 紫外線、ブルーライト (6)
- 網膜前膜 (2)
- 網膜剥離 (12)
- 網膜動脈閉塞 (6)
- 網膜色素変性症 (7)
- 網膜静脈閉塞 (7)
- 緑内障 (21)
- 色覚多様性 (2)
- 講演会 (24)
- 近況報告 (72)
- 近視予防 (24)
- 飛蚊症・光視症 (13)
- 黄斑円孔 (4)
- 黄斑前膜 (2)
- 未分類 (8)
アーカイブ
最新の記事
- 2023.9.21
- 子供たちの目を守るために:文部科学省啓発資料
- 2023.9.13
- カルシウム拮抗薬は緑内障を進行させる?
- 2023.9.10
- 論文がJpn J Ophthalmolに受理されました
- 2023.9.1
- 萎縮型加齢黄斑変性に対する治療薬
- 2023.8.24
- 遺伝性網膜ジストロフィーの遺伝子治療薬ルクスターナ
- 2023.8.19
- 総脂質と飽和脂肪酸の摂取比率が多い糖尿病患者は、糖尿病網膜症になりやすい
- 2023.8.14
- 受動喫煙の子供は近視になりやすい
- 2023.8.5
- Reducing the Risks of Nuclear War—The Role of Health Professionals
- 2023.7.27
- 盛夏の網膜動脈閉塞・静脈閉塞症
- 2023.7.22
- 視機能が悪いと認知症になりやすい