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喫煙と目の病気

米国食品医薬品局(FDA)は、タバコやタバコ広告に添付し、喫煙の健康への悪影響を啓蒙するために、新たに13種類の警告表示を作成しました。

従来の警告表示は、喫煙者・非喫煙者双方の関心を惹起しにくく、喫煙のリスクが印象に残りにくいものであったとFDAは反省しています。

今回の新たな警告表示は、喫煙の健康被害を分かりやすく、より印象的に示すことを目的として作成されました。

新たな警告表示には、受動喫煙の有害性に関する警告表示も含まれています。

今回のブログに警告表示を取り上げた理由は、新たに作成された13種類の警告表示のうち2つが視覚障害に焦点が当てられているからです。

一つは白内障(図1)、もう一つは加齢黄斑変性(図2)です。

図 1
図 2

いずれの警告表示も、「喫煙が失明の原因となる白内障(あるいは加齢黄斑変性)を誘発します」と記載されており、

白内障の警告表示では、男性の右眼の瞳が白く濁っており、白内障の進行を示しています。

加齢黄斑変性の警告表示では、治療薬が目に注射される様子が示されています。世界中で第一選択として行われている治療です。

白内障も加齢黄斑変性も病気の進行には活性酸素が関与すると報告されており、

喫煙は体内の活性酸素を増加させることが知られています。

喫煙者の加齢黄斑変性の患者さんには、まず禁煙を促すことになっています。

さらにFDAが掲示した喫煙の健康被害に関する文章の中には、

喫煙が関連する目の疾患として、糖尿病網膜症やドライアイ、視神経疾患も挙げられています。

米国眼学会は長年にわたり、禁煙と受動喫煙の防止を推奨しています。

ところで図2では注射針が真ん中やや下方の白目に刺されています。

米国では真ん中やや下方の白目に、日本では上方の白目に針を刺し、薬剤を目の中に注射するのが一般的です。

これは治療を受ける患者さんの姿勢が、座位か仰臥位かの違いによります。

日本では患者さんはベッド上で仰向けになり、医者患者さんの頭側に座ります。

注射針は目の中心に向かって刺入させますので、手首の角度を考慮すると、

上方の白目に針を刺すのが自然です。

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