見えないところこそ大切に ― 手術室の空気環境を毎年確認しています
- 2026.6.6
- ブログ
眼科の手術というと、顕微鏡や最新の医療機器に目が向きがちですが、安全な手術を行うためには「見えない環境」を整えることも非常に重要です。
ひきち眼科では、毎年1回、専門業者による空調システムの点検・清掃と、手術室内の空気清浄度測定を実施しています。
今回もHEPAフィルターの交換後に、専門業社による測定を実施し、手術室および消毒室の空気中微粒子濃度を測定し、国際規格(ISO14644-1)およびJIS規格に基づいた評価を受けました。
その結果、当院の手術室は求められる清浄度基準(ISOクラス7)を十分に満たしていることが確認されました。
HEPAフィルターとは、空気中の非常に小さな粒子を高い効率で除去する特殊なフィルターです。
手術室では、このフィルターを通した清浄な空気を循環させることで、手術中の感染リスクを可能な限り低減しています。
患者さんから見れば、空調設備や清浄度測定は普段目にすることのない部分かもしれません。
しかし、私たち医療者にとっては、手術機器の点検や滅菌管理と同じく、安全な医療を提供するための大切な仕事のひとつです。
白内障手術や硝子体注射などの眼科手術は高い安全性が求められます。
そのためには、術者の技術や設備だけでなく、「適切に管理された環境」が欠かせません。
安全な手術は、術者の技術だけでなく、設備や環境管理を含めた総合的な取り組みによって支えられています。
これからも患者さんに安心して治療を受けていただけるよう、見える部分だけでなく見えない部分の管理にも気を配りながら、安全で質の高い医療の提供に努めてまいります。
カテゴリー
- お知らせ (11)
- ブログ (470)
- iPS細胞 (19)
- IT眼症 (9)
- OCTアンギオ (9)
- アルツハイマー病 (8)
- アレルギー性結膜炎 (5)
- お困りごと解決情報 (17)
- こんな症状が出たら (36)
- サプリメント (15)
- スタッフから (5)
- ドライアイ (17)
- 中心性漿液性網脈絡膜症 (2)
- 人工知能(AI) (16)
- 加齢黄斑変性 (115)
- 外斜視 (1)
- 抗がん剤による眼障害 (2)
- 白内障 (27)
- 看護からのお知らせ (1)
- 眼精疲労 (12)
- 糖尿病網膜症 (55)
- 紫外線 (3)
- 紫外線、ブルーライト (6)
- 網膜前膜 (4)
- 網膜剥離 (17)
- 網膜動脈閉塞 (8)
- 網膜色素変性症 (7)
- 網膜静脈閉塞 (14)
- 緑内障 (36)
- 色覚多様性 (2)
- 講演会 (30)
- 近況報告 (89)
- 近視予防 (43)
- 飛蚊症・光視症 (16)
- 黄斑円孔 (5)
- 黄斑前膜 (3)
- 未分類 (12)
アーカイブ
最新の記事
- 2026.7.19
- AIが眼科医を助ける時代が、すぐそこまで来ています
- 2026.7.13
- 「プロ」とは何かを考えさせられた勉強会
- 2026.7.12
- 「最近見えにくい」は老化のサイン? 〜アイフレイルをご存じですか〜
- 2026.7.5
- STVでもお話ししましたが…夏は「皮膚」だけでなく「目」も紫外線対策を
- 2026.6.28
- 全国の眼科医が集まる「日本眼科医会代議員会」に参加しました
- 2026.6.21
- 強い近視の方は緑内障に注意? ― 日本1400万人超の大規模研究からわかったこと
- 2026.6.14
- 「視力は良いのに見えにくい」― 網膜前膜で最初に低下するのは“読む力”かもしれません
- 2026.6.6
- 見えないところこそ大切に ― 手術室の空気環境を毎年確認しています
- 2026.5.31
- 白内障手術と同時に行う「iStent inject W」とは? ─ 最近の研究から見えてきたこと
- 2026.5.24
- 網膜の神経を守る“縁の下の力持ち” ― ミュラー細胞と新しい網膜保護の考え方



理事長・院長